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爆｢満足できねぇならもっかいしてやる｣
貴｢なっ、｣
まだ酔いが残っているのかは分からないけど、鼻先が触れる距離と悪戯に言う爆豪の声は心臓を加速させるには十分で
それでも、ここが外であるという判断が鈍らない程度に理性は残っていたおかげで、爆豪の胸を押し返す
貴｢いじわる｣
爆｢テメェがワガママなんだろ｣
勝ち誇った顔の爆豪に若干悔しい気持ちが湧くけど、そんな爆豪の顔も好きだなと思ってしまう
再び歩き出したふたつの影はさっきよりも距離が縮まっていた
けど、もうこれ以上爆豪にしてやられないように気をはりつめていると
さっき爆豪が誰にも見せずにしまったカードの端がポッケから顔を覗かせていた
貴｢ばくごーはだれだったの！…………って｣
爆｢おい！テメェ勝手にとんな！｣
隙をついてポッケから抜き出せば、そこに描かれていたのは
貴｢私のカードじゃん｣
爆｢俺のだわ｣
そういう意味じゃない、と突っ込む前にそのカードは再び取り上げられて反対のポッケに仕舞われる
ふいっと前を向いて何事も無かったかのようにする爆豪にふふ、と笑みがこぼれた
貴｢ばくごーには本物の私がいるんだからそのカードいらないじゃん｣
仕返しのつもりで同じ言葉を並べれば
いつの間にか私の家の玄関の前まで辿り着いていて
鍵を開けて爆豪の方を振り返ろうとすると、それを包み込むように爆豪の腕が伸びてきてドアノブを押し、中へと入り込む
貴｢へ、ちょ、ちょっと！明日仕事でしょ？帰るんじゃないの！？｣
流れるように鍵を閉めた爆豪は、そのまま私をひょいと持ち上げたかと思うと慣れたように寝室のベッドの上へ降ろされる
爆｢煽ったテメェが悪ぃ｣
貴｢あ、煽ってない、｣
バサりと服を脱ぎ捨てた爆豪は私に股がってギラついた赤をこちらに向た
爆｢本物のお前、もらうわ｣
ニィと笑った爆豪はそのまま私の腕をベッドに縫い付けて距離を縮める
ガブリと噛み付くようなキスは何度も降ってきて、覚めたはずの酔いがまた回るように蕩けてしまいそうだった
貴｢ばくごーばっかりずるい｣
キスの合間、シワが出来ないようにちゃっかりズボンのポッケからカードを出した爆豪を見てそう言えば
俺はいンだよ、と笑うから
本当は私なんかよりも全然独占欲強いんじゃないかと思ってしまう夜だった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
更新遅くてすみません……！
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
