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爆「なんだろーな」
また意地悪なことを言う爆豪さんに目を向ければ「かかった」と言わんばかりに口角をあげる
でもその顔があまりにもかっこよくて、言い返すことすらできない
悔しいのにドキドキしっぱなしで、行き場のない気持ちをどうしようかと考えていれば
「着きましたよ」とタクシーが停車して安堵のため息をつく
貴「降りないんですか…？」
なのに、扉は空いたまま一向に降りようとしないから声をかければ爆豪さんはジッとこちらを見つめてる
貴「ど、どうかしましたか……」
爆「降りねぇの」
貴「え、？や、ここ爆豪さん家ですし」
やっぱり酔ってるのかな？と眉間に皺を寄せれば、爆豪さんはゆっくりと私の手にその大きな手を重ねた
爆「送り狼、しろや」
貴「おっ、おくり…！意味わかって言ってます！？」
爆「てめぇは分かってるみたいだな」
もう今日何度間近で見たか分からない笑みを向けられた
爆「酔ってっから一人じゃ歩けねェ」
貴「さっき酔ってないって………」
言い返した私を無視して「はよしろ」と急かす爆豪さん
戸惑っているといつの間にか支払いは済まされているし、仕方なく降りてタクシーが走り出しせば
「ん」と手を差し出され、完全に手繋いで歩けって言われてるからもう戸惑ったってどうしようもないと腹を括ってその手を引く
貴「鍵、開けれますか？」
爆「そんくらいできるわ」
酔ってるのか酔ってないのかどっちだよ、と突っ込みを入れたい所だけど、もう絶対に後者で
なのにポッケから出された鍵を渡され、結局私が開けることになった
施錠が外れてドアを引く直前に、本当にこのまま爆豪さんの家に上がっていいのか、今更怖気づいていたら
爆「いーんだな」
最後の最後でちゃんと委ねてくるから参ってしまう
貴「……爆豪さん、いつもこうやって女の子連れ込んでるんですか」
爆「女入れんの、お前が初めて」
ゆっくり振り返ってそう問えば、今度はまっますぐな目をしてそんなふうに言われてしまうから
それで絆されてしまう私も大概だ
貴「………送り狼、することにします」
爆「や、俺が狼」
振り絞った言葉はそんな爆豪さんの言葉にかき消されて
握っていたドアノブに手が重なって扉を思いっきり引いた爆豪さんにそのまま中へ連れ込まれて噛み付くみたいに唇を奪われた
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
