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爆｢今更怖気付いたんか｣
貴｢へ、あ、っだってそんなつもりじゃ｣
爆｢ここに来たっつーことはそういうことだろ｣
すぐそこで聞こえる掠れた低い声に身体が熱を帯びて、どう足掻いてもその先を意識せずにはいられない
バスローブ一枚越しに爆豪の熱も感じる
爆｢逃げてぇなら今、蹴飛ばせ｣
今更逃げれるなんて思っていないし、向こうもきっと私が逃げれない、逃げないのもわかってる
一層低くなった声でそう言うと、私の顎を引いて爆豪と目が合う
貴｢……ずるい｣
小さくしぼんでいった私の声を飲み込むように唇が重なった
いつの間にか優しくベッドに押し倒され、流れるようにバスローブへ爆豪の手が掛る
最低限の間接照明で照らされる部屋は十分暗いのかもしれないけれど、それでも恥ずかしさは拭えない
だって相手は爆豪勝己だ
プロヒーロー、大・爆・殺・神ダイナマイト
才能と器量を持ち合わせ、ヒーローたる素質がある
最近は女性人気も高くて……私の、…高校時代から憧れる人
とは言え、彼は色恋とか興味無いだろうし当時からヒーローに一筋だった
はず、なのに……今、普段とも、戦闘時とも違う、身体がゾクリとするようなギラギラ光る目付きで私を見下ろしている
爆｢手、退かせや｣
貴｢……恥ずかしい｣
片腕を胸の前に重ねて、もう片方で顔を覆うと、爆豪の手がその手首を掴んだ
いとも簡単に引き剥がされて、熱のせいか興奮のせいかよく分からないけど滲んだ視界に爆豪の顔が映る
爆｢怖ぇか｣
貴｢っ、ちが、……緊張してて｣
爆豪が怖いから泣いているのだと思われたくなくて、食い気味に否定すれば、どこか満足したように口角を上げる
爆｢こーゆーとこ、初めてなンか｣
貴｢そ、そういうわけじゃないけど…｣
このときなにをバカ正直に言ってしまったんだろうと後悔してる
私の発言を聞いてさっきの笑みは消え、眉間に皺が寄る
爆｢……うぜぇ｣
貴｢え、なんて｣
一瞬ボソリと呟かれた言葉は、爆豪が少し俯いたから聞き取れなかった
爆｢他のクソモブと来てるとかうぜぇ
から、今ここで抱き殺してお前ん中俺だけにするわ｣
そんな爆弾発言に思考は置いてかれるし、気が緩んだ胸の前の腕を退けられてバスローブが剥がされる
爆｢ハッ、ンなやらしー顔してっと身ィもたねぇぞ｣
貴｢えっ、ちょっとまっ、んッ｣
ちょっと待って、そう言おうとした言葉は爆豪の噛み付くようなキスでかき消された
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
