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貴｢爆豪は私のこと好きでもなんでもないのにこういうことするの辛い｣
一息にそう言って泣きそうになるのをグッと堪えて爆豪に訴えるように目を合わせると｢……は？｣と低い声が零れた
自分からはじめたくせに今更何言ってるんだと怒られるかもしれない
いっそそうやって怒ってくれたらいい
それでもう終わらせよう、そう思った矢先
爆｢バカみてぇ｣
ごめん、と言いかけた瞬間にひょいと身体を持ち上げられ横抱きのまま爆豪は寝室へ歩き出す
貴｢は、ちょっ、なに
何すんの！下ろして！｣
爆豪は私をガン無視して、結局下ろされたのはベッドの上
私の上に跨いだまま爆豪はTシャツを脱ぎ出すから慌てて身体を起こす
貴｢ねぇ！もうこういうの嫌なんだって！｣
爆豪を押し返そうとして伸ばした手はあっさり捕まって赤色の瞳が私を逃がさんとばかりに捉えた
爆｢てめぇは、自分のこと好きでもねぇやつとスんのが嫌なんだろ｣
爆豪の発言と行動が噛み合わず意味がわかんなくて｢そうだってば！｣といい放てば
なら問題ねぇ、と爆豪は笑うから今度こそ訳が分からない
貴｢……嘘ついてまでしないでよ｣
爆｢嘘じゃねぇし、いい加減分かれや｣
何が、と問うと爆豪は｢ハァ｣と大きなため息を零した
爆｢一回しか言われねぇからよく聞いとけアホ｣
そう憎たらしく言った爆豪とは別人みたいに優しく手の甲で頬をさすり距離を縮める
爆｢好きだ｣
貴｢………………へ、｣
爆｢あ？まだ文句あんのか｣
貴｢だっ、だって爆豪彼女いるんでしょ？｣
爆｢いねぇわ｣
貴｢だ、だったら、私が原因で別れて爆豪こそ穴埋めしたかったんじゃないの！？｣
爆｢はァ？テメェと一緒にすんな
お前以外のモブなんざ眼中にもねぇわ｣
どういうことか全然整理できない
私が一人で勝手に勘違いしていただけなのか
それどころか、爆豪は私のこと
爆｢つーか、テメェこそクソ彼氏の穴埋めにしようとしてただろうが｣
貴｢そ、それは違うって言ったじゃん！！
てか、彼氏いるっていうの嘘だし……｣
弱まる語尾にボソリと呟けば、爆豪は薄ら笑いをして私をベッドに再び倒す
貴｢ちょ、な、何するの｣
爆｢あ？
テメェが嘘ついて多分、今から愛し殺す｣
罪は重ェぞ、と耳許で囁いだ爆豪の声にゾクリと身体が反応して
本当にいろいろ反省したくなるくらい激しく抱かれたので、爆豪にはもう絶対に嘘と馬鹿な真似はよそうと心に決めた
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
