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それから爆豪と顔を合わせることになったのはすぐだった
市街地で少し大きな事件が起こり、私含め元雄英生が数名招集された
仕事終わり、事務所の入口に立っていた爆豪を見つけて
この間のだる絡みを謝るついでにまたご飯でも誘おうと歩み寄ったとき
パタパタと爆豪に駆け寄った人影を見て足が止まる
もともと綺麗な子ではあったけど
大人になってお化粧もして服装も私なんかと比べ物にならないくらい女の子らしくて可愛い
動きやすさと楽さ重視のTシャツジーパン姿の自分とは正反対
そりゃそうだよな、と納得する
｢今日勝己くんの家言ってもいい？｣
聞こえてきたそんな言葉と、ニコニコ可愛い笑顔を向けるその子に嫉妬する権利はないし
その子を見つめる爆豪の横顔を見たくなくて、もう一度事務所に入った
ロビーのソファに腰を下ろし、｢はぁ｣と大きな溜息を落とす
貴｢きっつー…………わっ｣
瀬｢どったの｣
独り言をポツリと吐いていたら、後ろから冷たい缶コーヒーを頬に当てられ
その声に振り向く
貴｢あー、瀬呂か｣
瀬｢あからさまにガッカリしないでくんね？｣
そう言って隣に腰を下ろした瀬呂は缶コーヒーを私に手渡し
｢おつかれ｣と自身の缶のプルタブを持ち上げた
瀬｢で、何があったのよ
瀬呂さんに話してごらん？｣
ケラっと笑う瀬呂は私の少ない交友関係の中でも気を許せる貴重な友人だ
まあ、どうせ爆豪のことだろ？、と付け足した瀬呂は何でもお見通しだ
そうだよ、と声も出さずにじっと見つめれば
わしゃわしゃと前髪を撫でられた
貴｢はぁ｣
瀬｢んなでけぇ溜息してると幸せ逃げてくよ？｣
貴｢もうすでに幸せ尽きてますけど｣
蓋の空いた缶をゆっくりと回してボーッと見つめる
瀬｢んー、じゃあさ
俺のお願いひとつ聞いてよ｣
何か考えた間のあとにそんなことを言うから眉を顰める
貴｢なんでよ｣
瀬｢聞いてくれたら幸せにしたげる｣
恥ずかしげもなくそう言える瀬呂に少し尊敬している
私もそれくらい素直だったら。
瀬｢それに俺、今日誕生日だしさ？｣
な？と笑う瀬呂にそういや今日は瀬呂の誕生日だったことを思い出す
貴｢あ、そーだった、おめでとう
で、どうして欲しいの？｣
瀬｢もうちょい忘れてた感隠せないわけ？
まーいいけど｣
そう言って立ち上がった瀬呂は｢ほら｣と私の手を引いて歩き出した
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
