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勝己くんにとって、私は彼を左右する存在だったのだろうか
少しは、お荷物じゃなく、彼の支えになっていたのだろうか
貴｢私……｣
爆｢どこにも行くな｣
それ以上何も言えないように言葉を被せ、抱きしめる力はまた強まる
爆｢お前に辛い思いさせてきたのは知っとる
なんも言えなくさせてたのも俺だ｣
貴｢…そんなことないよ｣
爆｢今更後悔したって取り返しがつくとも思ってねぇし
俺の隣にいるっつーことは今後も同じことがおこるかもしんねぇ
それでも、お前が………｣
途中で消えた声に、勝己くんが震えているのが分かった
爆｢お前に、俺の隣にいて欲しい｣
この世に｢絶対｣なんて言葉は存在しない
それはヒーローをやってきた勝己くんも、それを隣でずっと見てきた私も知っている
ヒーローでも絶対に助けられる命ばかりではない
絶対を叶えられる方が稀なこと
だからこそ、約束を交わすことができなかった
それがいつかどちらかの足枷になってしまうから
できないと知った時、苦しむのは自分だから
でも｢絶対｣のない世界で私たちは、私は、この人の隣にいたいとそう願った
私にとっても、彼にとってもお互いが隣にいることが二人の｢絶対｣だったのに
貴｢わたし、っ私…隣にいてもいいのかな｣
爆｢いねぇと俺が困んだよ｣
スンと鼻を啜った勝己くんの背中に腕を回して、力の限りに抱きしめた
貴｢ごめんね、ごめんね勝己くん｣
爆｢謝んなくていい
だからもう、俺から離れんな｣
彼の声を聴いて、涙が止まらなかった
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
