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暖かいコーヒーはせっかく頼んだけど喉を通らない
貴｢………私っ、｣
緑｢僕には何も話さなくていいからさ、かっちゃんに話してあげてよ
君がいなくなってから寝てないみたいで、凄い顔してたよ｣
｢いつもの威勢のいいかっちゃんじゃないと僕も調子が狂うよ｣悲しげに言った出久の言葉にカップを握る手に力が入る
そんな私を見て出久は優しく｢大丈夫だよ｣と何がとは断言しない言葉をかけた
結局私の分のコーヒーは出久が飲んで、そろそろ遅いし帰ろうと言われた
貴｢私、勝己くんのところには戻れない、ごめんね｣
緑｢なんで僕に謝るの
とりあえずさ、お店も閉まるし一旦出ようか｣
ね？と除きこまれた出久の顔はいつも通りに優しくて
胸が痛かった
カランコロンと扉の閉まる音がして、さっきよりも雪が積もった道は一層寒さを感じさせる
これは積もりそうだな、と空を見上げた出久に私は足元しか見れなかった
そこへザクザクとこちらに近づく足音が耳に入る
長いこと一緒にいたからか、歩き方の癖まで覚えているなんて
バッと見上げた先に深刻な顔をした勝己くんがいた
緑｢じゃあ、僕はこれで行くね｣
そう言ってもう一度微笑んだ出久の去り際に、勝己くんは小さな声で｢あんがとな｣と伝えた
私の前で立ち止まった彼に目を合わせることも出来ない
爆｢帰んぞ｣
貴｢……帰れない｣
爆｢こっち向け｣
貴｢ごめん…｣
爆｢話してくんねぇとわかんねぇ｣
貴｢………｣
黙りこっくた私の手を勝己くんは拾う
大きな掌に手袋はついてなくて、ジンジンと冷たい
貴｢離して……｣
爆｢……一旦帰ってこい
全部話したら、お前の言うこと聞く｣
無理に引こうとはしない勝己くんに｢わかった｣と返してしまった
つい最近まで毎日のように歩いていた帰路のはずなのに、その足取りは物凄く重たかった
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
