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田華が指をパチンッと鳴らすとどういう仕組みなのかまた大きな音がして屋根が大きく崩れはじめた。
やばい…このままじゃ…
私もなーくんも落ちて死んでしまう…!
「きゃっ⁈」
後ろから田華にがっと掴まれて、腕で首を絞められた。
「う、うう…」
ガラガラガラガラ!
けたたましい音を立てて向こうの屋根が下に崩れ落ちるのが見える。
早く逃げなきゃ!
ふいに頭に何かを当てられた。
カチャ…と音を立てる不気味なそれは私の頭にその口を向けている。
「っ」
声にならない叫びがうめき声になり口から漏れる。
田「こいつに近づいたらこれを撃つ。このまま屋根が崩れて全員死ぬか、お前1人逃げて助かるかどっちかにしろ‼」
大声で脅す声に心臓がばくばくと不安な音を立てる。
どうしよう…このままじゃ…
な「え?田華。あんた、もう一個の選択肢忘れてない?」
ニヤッと普段見せない不敵な笑みを浮かべてなーくんが銃を構える。
な「死ぬのはあんただけだよ」
パァン!
銃の破裂音が耳に響いた。
でも、銃は撃たれていなかった。
それを合図かのようにさっきまで上空をさまよってたヘリコプターが一気にこちらに急接近してきた。
田「な、なんだ⁈」
中からばっとみんなが飛び降りてきてなーくんのそばに集まる。
全員が田華に向けて銃をかまえてる。
さっきまで気を失ってたころんくんと莉犬くんも一緒だ。
こ「あんなことしてくれちゃって、許すわけにはいかないよね?w」
いつもの煽り顔で田華に銃を向けてるころんくん。
みんなが戦ってくれてる。
なぜか心の中に急に勇気が湧いてきて、私は口を押さえてる田華の手を思いっきり噛んだ。
田「…くそっ‼」
手が離れた瞬間。
みんなに向かって走り出す。
パァンっ!
その場に銃声が鳴り響いた。
撃ったのはなーくんだった。
田華の胸を綺麗に弾丸が撃ち抜き、田華は倒れてそのまま動かなくなった。
「なーくんっ‼」
ばっとなーくんに飛びつく
安心したのかまた涙が頬をつたる。
「ありがとう…!」
チ「おい急げー!屋根が崩れるぞ!」
チルの声にみんなでハッとして急いでヘリコプターに乗り込んだ。
今日の夜だけで色々ありすぎてヘリコプターに乗ってからの私の記憶は無かった。
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ユチハ(プロフ) - みみちゃさん» みみちゃさんありがとうございます!次回作もあるので是非読んでください! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
みみちゃ - お疲れ様でした!楽しく読ませていただいてました!! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 66579fa10d (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - かりんさん» ありがとうごさます!25時間リレー生放送!めっちゃ楽しかったですね!(返信遅れてごめんなさーい) (2019年2月24日 20時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 続きが気になる……!!更新頑張ってください!25時間リレー生放送楽しみましょ! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 23a411aa06 (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - パラソルさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします (2019年2月22日 19時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチハ | 作成日時:2019年2月8日 19時