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なーくんside ページ24

な「Aーーーーーーっ!」

俺は力の限り大きな声で名前をよんだ。

「なーくんっ!」

もう小さな固まりくらいにしか見えなくなったAがしっかりと聞こえる声で俺の名前を呼ぶ。
その悲痛な声に胸がぎゅっと締め付けられる。

な「リル!戻って!」

リ「ちょっと待って!いま機体の向き変えてる!」

今来たルートへヘリコプターを回れ右させて屋敷に急ぐ。

る「あ、Aが!」

双眼鏡を片手にもったるぅとくんが元いた屋敷を指差す。

屋敷の周りはもう火の海だ。
逃げ場がどこにもない。
そんな状況でAを置いていくなんて危険だ。

な「チル、リル!急いで!」

チ「言わなくてもやってる!」

ジェ「ダメだ。俺でもこの距離からじゃAをうってしまうかもしれへん」

体調が少し回復したジェルくんはとても長い銃のスコープを覗きながら顔をしかめている。

リ「もうすぐつくよ!」

リルが運転席から窓を指差す。

俺はまだ空中を飛んでるヘリコプターのドアを開けた。

さ「え⁈なーくん⁈」

ブワッと夜の冷たい風が中に吹き込んだ。

俺はそこから屋根に向かって飛び降りた。

る「なーくんっ!」


早くAを助けなきゃ…!


屋根をよじ登るとAと田華の影が見えた。

2人とも銃を相手に向けている。辺りにはピリピリとした静かな夜中に合わない緊迫した雰囲気が漂っていた。

な「A‼」

「な、なーくん‼」

相手の方に銃を向けたまま、Aが振り返る。

その笑顔はとても幸せそうで可愛かった。

でも、その後ろの方に俺は目を移した。

後ろで田華が銃を向けてるっ‼
引き金に手を掛けてる…!


な「Aっ‼」

パァンっ

俺はAを押し倒した。

幸いAにも当たってなかった。

「あ、ありがとうっ」

ハラハラした顔でAが礼をいう。

田「ほーう、そんなに大切な人なんだね〜」

田華が気持ち悪い顔でなにかたくらんでる。

田「じゃあまず…君からだね彼氏くん」

田華が俺の方に銃を向けてきた。

な「っ⁈」

「やめてっ‼なーくんは関係ないから‼撃つなら私を撃てばいい!」

俺の前で手を精一杯広げて俺を守ろうとしてる。

「田華っ!私はあんたのところになんか絶対に戻らないっ!」

凛とした顔で田華を睨みつけるA。

田「ほぅ、なら確かめさせてもらおうじゃないか‼」

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作品ジャンル:恋愛
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ユチハ(プロフ) - みみちゃさん» みみちゃさんありがとうございます!次回作もあるので是非読んでください! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
みみちゃ - お疲れ様でした!楽しく読ませていただいてました!! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 66579fa10d (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - かりんさん» ありがとうごさます!25時間リレー生放送!めっちゃ楽しかったですね!(返信遅れてごめんなさーい) (2019年2月24日 20時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 続きが気になる……!!更新頑張ってください!25時間リレー生放送楽しみましょ! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 23a411aa06 (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - パラソルさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします (2019年2月22日 19時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチハ | 作成日時:2019年2月8日 19時

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