トリック ページ17
「え?」
顔を見上げるとそこには
なーくんがいた……
「え。えええええええええ⁈」
頭の中がごちゃごちゃだ。
え、なーくん、さっき私が殺しちゃったんだよね⁈
え⁈なんで⁈
「な、なななーくん…?」
心が落ち着かないままなーくんに話しかける。
な「ん?なに?A」
声もそっくりなーくんじゃん‼
な「ま、話はあとあと‼まずはこいつら、片付けるよ!」
「う、うん!」
手下達はみーんななーくんにやられてしまった。
「あ、あのーー……なーくんの幽霊さんですか?」
な「誰が幽霊さんじゃぁぁ!」
「え、じゃあ…亡霊、とか?」
な「亡霊じゃねぇし」
「え、じゃあ…私がただまぼろしをみてるだけ……わっ!」
な「まぼろしでもなんともないって、俺だよ。本物の」
そう言ってなーくんはまたさっきみたいに私の事を抱きしめてきた。
なーくんが生きてた。
そのことに安心してか、自然に涙が出てきた。
「う、うぅーーっ、なーくん…」
な「ふふ、A。」
「そう言えば、なんだけど」
な「なに?」
「わたし…なーくんにぐっさりナイフ刺しちゃってたよね?あんなに血も流れてたし…どうして今こんなピンピンしてるの?」
ジェ「それは、これのおかげやで‼」
どこからかジェルくんの声がした。
辺りを見渡すと、分厚い辞書と輸血パックを持ったジェルくんがいた。
「え、じゃあ…これで?」
な「うん!いやー、ジェルくんマジ感謝」
ジェ「だろぉー?」
な「だからあれは死んだふりってこと!」
ニヤッといたずらの笑みを浮かべなーくんが言う。
「えぇっ⁈じゃあ、あれっ…」
ジェ「全部演技やで♪」
「///////////」
急激に顔が熱くなるのを感じる。
なんか、そんなシチュエーションに酔ってなーくんにキスした自分が恥ずかしい…
な「A、やだった?」
チワワのようなうるうる瞳で覗かれて思わず顔をそらす。
「べ、別にそういうのじゃないけど…な、なんか恥ずかしい…」
ジェ「お二人さん、見せつけてくれるわぁ♪」
な、私「え」
ジェ「俺が見てないとでも思った?w」
な、私「///////////」
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ユチハ(プロフ) - みみちゃさん» みみちゃさんありがとうございます!次回作もあるので是非読んでください! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
みみちゃ - お疲れ様でした!楽しく読ませていただいてました!! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 66579fa10d (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - かりんさん» ありがとうごさます!25時間リレー生放送!めっちゃ楽しかったですね!(返信遅れてごめんなさーい) (2019年2月24日 20時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 続きが気になる……!!更新頑張ってください!25時間リレー生放送楽しみましょ! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 23a411aa06 (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - パラソルさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします (2019年2月22日 19時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチハ | 作成日時:2019年2月8日 19時