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紫の人は… ページ13

夜…

ベッドに腰掛け、敵を待つ。

私のことを殺そうとしてくる。
自分の身は自分で守らなくちゃ。

腰にはベルトで身につけたナイフが入っている。
私が…本当に殺すの?

そう不安を抱いていた時…

夜風がどこからかふいてきて私の髪を揺らした。

部屋の大窓へ振り返ると、月夜に照らされて1人の男性が立っていた。

「A…」

「っ…⁈」

この人…なんで私の名前を⁈
思わずナイフをかまえる。

その人はとても穏やかな表情を浮かべて、一向に襲ってこない。

私を殺すんじゃないの?

「A…覚えてない?」

少し静かな声で問いかけてくる。
その優しい声がどこか聞き覚えがあった。
濃い紫色に染まった綺麗な髪、華奢な身体、優しいそうな笑み…

「あの写真の人…」

思わず、口に出ていた。

送られてきた写真で1番一緒に写ってた人だ。

「写真、見て来れたんだね」

ニコっと優しい笑みを浮かべながら嬉しそうに窓から降りる。


「Aを、助けに来た…」


助けに来た?
私を?

「痛っ……」

頭が急に痛くなる…
この人…見たことあるのに…
思い出せない…
大事な人のはずなのに…

「Aっ⁈大丈夫⁈」

慌ててその人が近づいてくる。

「痛い…」

痛い…嫌だ…
早く痛いのを止めたい…
やだ…
痛くなくなりたい…

その人が近づくたびに頭痛が激しくなる…

やめて…やめて…

「こないで‼‼」

痛い頭を押さえて立ち上がる。

「A…?」

呆気に取られたのかその場に止まっている。

私はナイフを構えた。

そして…
私はその人に向かってナイフを向けたまま、その人目掛けて走りだした。


ドスッッッ…

私がむけたナイフがその人のお腹にぐっさりと刺さった。

.→←なーくんside



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作品ジャンル:恋愛
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ユチハ(プロフ) - みみちゃさん» みみちゃさんありがとうございます!次回作もあるので是非読んでください! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
みみちゃ - お疲れ様でした!楽しく読ませていただいてました!! (2019年3月9日 16時) (レス) id: 66579fa10d (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - かりんさん» ありがとうごさます!25時間リレー生放送!めっちゃ楽しかったですね!(返信遅れてごめんなさーい) (2019年2月24日 20時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 続きが気になる……!!更新頑張ってください!25時間リレー生放送楽しみましょ! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 23a411aa06 (このIDを非表示/違反報告)
ユチハ(プロフ) - パラソルさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからもよろしくお願いします (2019年2月22日 19時) (レス) id: 98b84da97c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチハ | 作成日時:2019年2月8日 19時

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