大人顔JCの苦労。 (ページ4)

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「……すみません、怒り余って体が動いてしまいました」

と、太刀川隊の作戦室で俺の手当てをしてくれる女の子。

勢いじゃなくて怒りって…俺、嫌われたかこれ。

あのとき顔から床に突っ込んで鼻血を出した俺。

女の子の前で…というか、人前でボタボタ鼻血垂らして少し恥ずかしい。

槍バカは模擬戦に来ていたため、そのまま模擬戦に。

太刀川さんは報告。国近さんは女子会。

今は女の子と密室で二人っきりである。

中学三年生とは言え、この見た目だとそそられるよなあ。

そう思い、手当されながら体を舐めまわすように見る。

今後会えないかもしれないし、焼きつけとこ。

ていうか、鼻にティッシュ突っ込んでる状態で女の子に他に怪我無いかって見られるのどんな羞恥プレイ？

「君、名前なんていうの」

無言が耐えられずそう聞く。

「AAです。あの、怒ってます？」

名前の後にそう俺に聞くAちゃん。

「んーん。なんで？」

と、優しめに聞けば

「や、すみませんって言ったとき…無視したから」

と、俯き気味に答える。

おでこ腫れてるんで湿布貼りますね、なんて言いながら救急箱を漁っている。

あ、俺…謝られたとき考え事してスルーしたわ。

「ごめん、全然怒ってないし。ほぼ俺の無神経な言葉のせいだし、いいよ」

あれ、俺めっちゃ優男なこと言ってね？

そう考えながらAちゃんを見る。

「……そうですね。貴方のせいです」

そう言ってAちゃんは湿布を俺のおでこに貼った。

前髪を上げて目線を合わせるために膝立ちしたAちゃんのお胸が俺の目の前に。

無防備だなあ、と思いながらジッと見る。

役得、役得。

「Aちゃんはさ、どっかの隊に所属してるの？」

「いえ、B級のソロ隊員です」

と、湿布を貼ることに難儀しているAちゃんが丁寧に答えてくれる。

ちょっと暴力的ですぐムキになるけど、根は優しそう。

「太刀川隊に来ない？」

「太刀川隊、隊の人数定員ピッタリじゃないですか。何言ってるんです？」

と、どうにか湿布を貼り終わったAちゃんが俺の目の前で正座に直る。

綺麗な足。ミニスカからはみ出る太ももえっろ。

「いやー、国近さんオペ能力高いし、お願いしたらいけるかなーって思って」

なんて目を伏せて言えば

「できるものならお願いしたいですね。A級になれば給料プラス出来高払いで安定した収入を得られますし」

と、微笑まれた。