有名な不良に告白されてしまった。

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｢欲しい、です｣

｢どうしような、さすがにただという訳にもいかん｣


あー、ニヤケ面だ。
なんか絶対企んでる。

彼は顎に拳をくっつけながら考えている。


｢へ、変なのは駄目ですよ？｣

｢まあそれは付き合ったらいくらでも好きに出来るしな｣


なんでこの人はいつも自信に満ち溢れているんだ

そう思っているうちに宿儺先輩は私の頭にぬいぐるみを乗せては手を引いた。


｢どこ行くんですか？｣

｢写真を撮るぞ｣


写真？

え？プリクラ？


連れてこられたのは間違いなくプリクラ。

ええ、意外すぎて言葉でない。


そう思っているうちに中に入るなり宿儺先輩は私の腰を寄せた。

え？え？と思っている間のシャッター音。


どうしよう、男の人と2人で撮るなんて初めてなんですけど。


｢笑え、A｣
そう言われ微笑んでいる宿儺先輩。
釣られてしまったのか私も彼の横で笑った。


｢何だこのあほ面は｣

｢いきなり連れてこられてビックリしてたんです！｣

｢くく、まあ良い｣


印刷されたシールを手で切り割り宿儺先輩にどうぞと渡す。

そのシールを見て優しく微笑むもんだから何だか胸が締め付けられた気がした。



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