_ ページ5
.
これはもしやと思い私は手で口を覆った。
それに不機嫌そうにこちらを見る彼に「何してる」と低い声で言われ手をど貸せと言わんばかりにしている。
「分かっていないようだな。
お前の命は俺の勝手だぞ？機嫌を損ねぬようにしろ」
「…すみません、でも私」
経験不足の私では逆に機嫌を損ねさせてしまう気がする、なんて言えなかった。
どうすれば男の人が喜ぶかなんて経験も知識もほぼ無に等しい私にどうしろと。
そう考えている間も彼の機嫌はあまりにも悪い。
私は手をどかすと「やっとか」と呆れた声と同時に先程までと違う獣のような顔を見せた。
「んっ…ッ」
やっぱり待ってくださいなんて言葉は伝えられず塞がれる口の中に彼の舌が侵入してくる。
舌なんていれるの？なんて考えはすぐになくなりただ快楽に浸ってしまう。
息の仕方も分からないまま彼から離れようとするとそうはさせまいと後頭部に手が回った。
ようやく口が離れたかと思うと彼は何かを理解したようにこちらを見る。
「生娘だと言うことを気にしていたのか｣
その言葉に何も言い返せず黙り込んでいると「図星だな」とまた笑われ私は胡座をかいて座っている彼の膝の上に乗せられる。
そうして優しく頬に触れられるとその親指が私の口の中に入ってきた。
舌を優しくなぞられる度体が反応してしまう。
まるで彼は私の反応を見て楽しんでいるようだった。
「まだ何も知らぬということか、面白い」
せいぜい可愛がってやろうと私はまた口を塞がれた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 675人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご - お願い 終わらないで (2022年2月13日 18時) (
レス) @page34 id: 220ab80aca (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - んぐ…〜！！(宿灘様の愛しているは核ミサイル級だわー…☆) (2021年4月5日 1時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - え、死にそうなくらい好きです（泣）そしてとても儚い (2021年3月23日 23時) (レス) id: 8087b8e5a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 違和感なく読めて、しかもキャラの性格もあまり崩さず凄く読みやすかったです(´TωT｀)更新頑張ってください！！ (2021年3月20日 16時) (レス) id: 2984822c22 (このIDを非表示/違反報告)
√ - 宿儺推しとしてめっちゃくちゃすきです！更新頑張ってくださいね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ。 | 作成日時：2021年2月9日 21時
