番外編 ページ47
「……というわけで、頼むTRIGGER！」
「ちょっ……ここ託児所じゃないんだけど」
意義を唱える天と説明しても未だ混乱する２人。
目の前の現実が受け止めきれず、
「龍、ちょっと叩いてくれ」
「あ、うん！」
「いてぇ！」
叩き合っている。
「………で、この子が琴葉？」
壮五に抱えられて小さく佇む少女。
長く、ストレートの艶やかな髪。
愛嬌のある顔。
幼くなった姿には面影が残っていた。
『……キレイな色』
ﾎﾟﾂﾘと呟いた声は天の耳に入った。
じっと見つめてくる瞳は吸い込まれそうなほど澄んでいた。
(琴葉なのはなんとなく分かるけど…………別人みたい)
「どうしたのー琴葉ちゃん？九条に惚れた？」
『いえ……綺麗な目だと思いまして…………』
「あ！ヤマさん、時間！！」
「あ、やべ。じゃあな、琴葉！仕事が終わったら迎えにくるからな！」
「いい子で待ってるんですよ」
『はい。みつにぃ様、いおにぃ様』
「「「！！？」」」
「あー！琴葉可愛い！！」
『陸にぃ様……。皆様、お仕事頑張ってくださいね』
「うん！行ってきます！」
『お初にお目にかかります。琴葉と申します。以後お見知りおきを……』
かしこまって深々と礼をする少女にあたふたする楽と龍之介。
一方天は、落ち着いた表情を見せていた。
「ね、ボクのことは？」
『……九条様？』
「天って呼んで」
「調教し始めたぞ……」
「あ俺も！龍にぃって呼んで欲しいなぁ」
『……天様、龍にぃ様…………？』
やはり呼ばれたいのか、ソワソワしだした楽が
「お、俺も……」
と言い出したが、琴葉はｻｯと龍之介の後ろに隠れた。
すかさず天が写真を撮る。
「「？」」
「どうしたの？琴葉ちゃん」
『知らない人と知り合ってはいけないと兄上様が…………』
「随分難しい事をいう兄貴だな！？俺は八乙女楽！……これで知らない人じゃないだろ」
『はい、格上げされました。
＜名前だけ知っている何も知らない方＞に』
「俺だけ扱い酷いな。
小さくなっても思考は同じか？」
「仲いいね！」
「うん…………(複雑」
微笑ましく見る龍之介。
天は少々複雑だった。
「あ、そうだ。琴葉ちゃん、遊ぼう！何かしたいことある？」
「女の子だから……おままごととかか？」
「いいねそれ。ボクがお父さん、琴葉がお母さん、龍が息子で、楽は引っ越してきた独り身のおじさん……とかどう？」
「おい」
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ベルリラR＊(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます！今からボードの方にすっ飛んで参りますね≡３≡３≡３ (2017年9月12日 22時) (
レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ベルリラR＊(プロフ) - チェリーさん» コメントありがとうございます！そういって頂けて嬉しい限りです！最近はやりすぎかなーなんて思っていたので……！ (2017年9月12日 22時) (レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はじめまして！いつも楽しんで読ませていただいてます。えっと、良ければ友達になりたいな、と思いまして…。 (2017年9月12日 19時) (レス) id: 03b18b1ae8 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - このお話面白くて大好きです！ これからも更新頑張ってください！ 良ければ友達になって欲しいなーなんて思ってます。 私も紡ちゃんの声が以外だと思いました！ (2017年9月12日 18時) (レス) id: 822543a223 (このIDを非表示/違反報告)
ベルリラR＊(プロフ) - あかりんさん» 出来る限り頑張ります！更新は不定期なので、不快に思いましたら申し訳ないです。 (2017年8月20日 10時) (レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベルリラR＊ | 作成日時：2017年6月19日 22時
