無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ46)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:9,465 hit

エピローグページ46

「……ここは」

「っ！気がついた！！」

目を覚ますとそこは基地の自室。
ベッドの傍らにセトの姿が見えた。

「……A、は？」

「………………」

正解なんてわかってる。
それでも何かにすがりたかった。

「……あの、スガさん。
誰ッスか、そのA？さんって」

「……嘘だろ？」

ベッドから飛び起きて荒々しく部屋を出た。
扉の音で気づいたのだろう、リビングにいたキドやカノ、
多分驚かせてしまったマリーが何かと此方を凝視した。

「……スガか？
どうしたんだ、そんなに慌てて」

「体調大丈夫なの……？」

「Aはっ！！？
Aのこと、皆覚えているだろ！？」

「わー……大丈夫じゃないや、これ」

「……ちょっと、なんの騒ぎ？」

おちゃらけるカノをよそにヒビヤに聞く。
ヒビヤなら、ヒビヤならきっとちゃんと答えてくれる……！

「なぁ、ヒビヤ。Aって知ってるか？」

「A……？
誰それ。芸能人？……あ、スガさん勉強教えて……」

「ごめん。……また後でな」

誰かに背定を求めても、返ってくるのは解りきっている正解。

痛感せざるをえない、答え。

誰の記憶にもAがいないこと。
もう、Aがいないこと。

なぁ、A。
お前が望んだこの未来、この結末。

俺は恨まずにはいられないよ。

_カゲロウデイズifルートEND