無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ41)

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第７８話ページ41

『やぁ、スガ。
こんなところまで来るなんて、君も随分物好きなんだね～』

「A……」

周りは一帯、液晶画面が並んでいた。
ブルーライトが煌々と光っている。目が眩んでしまうぐらいに強く。

「これは？」

『あぁ……これらはね、現実の世界を見ることができる……ええと、監視カメラみたいなやつ。
それから、この世界の制御装置』

くるり、椅子を回して此方を向き、立ち上がったA。
その姿に目を剥いた。

着ていたワンピースはどうなったのか、今Aが着ているのは
黒を貴重とした着物みたいな服で、首、両手両足、腹、それからスカートの裾から。
よく見ると髪を結わいているのも蛇だった。

「っ……」

『どうしたの』

「いやなんか……興奮した」
『変態』

着物みたいな服は大胆にも上下別れていて、スカートもめっちゃ短い。
風とかふいたら捲れそうで……。

「って……こんなこと考えている場合じゃなかった！A、俺と一緒に戻るべ！」

『戻る？……あぁ、確かにその【魅せる】は白だもんね。そのぐらいの力はあるか。
んー……でも、だめ』

いつもと全然違う、茶目っ気たっぷりの声で拒否したAに俺は詰め寄る。

「どうしてだよ！
みんなが待ってるんだ、お前の弟も、メカクシ団のみんなも、もちろん俺も！
……Aがいないと駄目なんだよ」

『ふふ。…………嬉しいよ。
でもね、僕はやらなくちゃいけないことがあるんだよね～。
だから「じゃあ俺が手伝う！」え？」

「きっと、お前にしか出来ないとかそういう理由だろ？俺も連れてってよ」

……駄目か？
と念を押すと、呆気にとられていたAは頬を緩ませて、
しょうがないなぁ。と笑った。

あぁ、その笑顔。
やっぱり好きだ。