無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ39)

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第７７話ページ39

菅原side

真っ暗な道を飛んでいる。
その静けさに内心冷や汗をかきながら、俺は真っ直ぐ突き進んでいた。

-ねぇ-

「【魅せる】……？」

-そうだよ。ボクは【魅せる】。君に宿った蛇-

アザミさんにもらった蛇、【魅せる】。
【写す】と同じ"白の蛇"

-ちょっと、【写す】と一緒にしないでくれない？-

「え、ご、ごめん。
【魅せる】は【写す】と違うのか？」

-そりゃそうでしょ。ボクとは能力も違うし、ていうかあんな道化師野郎……-

ぐちぐち続く【写す】への暴言……は止まらない。

-だいたいさぁ、【写す】は例外なんだよ。ボクら他の"白の蛇"の特殊ケースみたいなさぁ-

「特殊ケース？」

-そうだよ。あいつはボクらと違うの。あいつは生まれつきAに憑いていたんだし-

「生まれつき……そういえばAも言ってたな」

-ボクら他の"白の蛇"はね？人間の強い願いを糧にするんだよ-

「一緒じゃん」

-だから違うの！！人間の願いが届いて初めてボクらはそいつに降りて、望みを叶える力を貸すの-

-Aの持つ【写す】以外の2匹もそうやって憑いたんだから-

「他の2匹？夏也も言ってたけどそれって……」

-ほら、着いたよ。その話は君がボクを所持し続けられていたら(・・・・・・・・・・・・・・・・)話してあげる-

そう言って静かになった【魅せる】に疑問を抱きつつも、俺はその世界を見た。

それは_____