【合作】音駒バレー部マネージャーの日常(仮) (ページ5)

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なんて一通り役職が決まったところで

「ところで、Aはどんな職業なんだ？」

と、やっくんが言った。

そこで一瞬場が静まり返った。

「…えっと、マーセナリー？クリティカルが出やすくって物理攻撃特化タイプ」

と、研磨が言った。

当たり障りが微妙にあってないことを言う…。

「俺は踊り子かな。だって踊り子の装備ってえろてぃっくじゃなかった？」

と、体を抱きしめながら言うとキッと研磨に睨まれた。

「いや、怪我させそうで薄っぺらい装備は微妙じゃないすか？後方支援の、プリースト系にしましょうよ」

山本が言ったそれはAっぽいじゃなくてそうしたいっていう願望だ。

ごめん、大ブーメランだったわ。

「あー、よくわかんねえけど支援系じゃねえ？こう、マネージャーという立場的に」

と、やっくんが言ってほぼ全員がそれに納得した。

けど唯一リエーフが

「えー、俺はA先輩は戦うキャラじゃなくって誘拐されるお姫様がいいです！そしたら俺が勇者で迎えに行くんで！」

と、言った。

「マリオじゃないんだけど…」

そう言った研磨は悔しそうにしていた。

その案思いつかなかったんだろうなー。

「ていうか、勇者とお姫様って…結ばれたいわけ？」

皮肉ったらしく言う研磨。

「あっ、そういうことになりますね！悪くないですよね！」

リエーフに皮肉は通じなかったようだ。

すると部室のドアがノックもなしに開いた。

「ねー、早よ終わらせてよー。鍵閉めたいからさー」

と、現れたA。

ここぞとばかりにリエーフがAに寄って

「A先輩はRPGだったらどんな職業がいいですか？」

と、聞いた。

Aは

「私はさあ、プリーストとか魔法使いみたいな…回復！後方支援！的な職業がいいんだけど…合わないみたいでさ…一番向いてるのはデスペラードかな」

と、答えた。

意味が分からず顔を傾ける面々。

そこで研磨が

「デスペラードってのはあるRPGゲームの最上級職。えっと、リエーフの言ってるファイターの上の上の上」

と、解説した。

「A強いよ。全部倒しちゃう」

そこで音駒高校男子バレー部が思ったのは

(さっき話した職業でRPG世界に言ったら…守ってくれそう)

で、ある。

Aは逞しい子に育ったなあ。

呆れながらも俺はそう思った。