9話 ページ9
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入部した日から私は、バレーにどハマりした。
いやぁ、影響を受けやすい性格なの、しょうがないよね。
『あ、そうそう、今度合宿もあるんだよね』
「へぇー行くの？まだ入りたてじゃん」
『そりゃあね！！行くよ！準備しなきゃ』
合宿とか初めてだから多分必要なものとかあるだろうし。
今日の部活で清水さんに聞こっかな。
泊まるとこはどんなだろ〜清水さんとどんな会話しようかなぁ。
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『え、えぇええええええ！！！！』
部活終わりの女子の部室に、私の絶叫が響き渡る。
なぜ私がこんなに叫んでいるのか。
その理由は…。
『し、清水さん、合宿残らないんですか！？そんな！！嘘だ！』
「嘘じゃないよ」
アハハッと笑いながら否定された。
嘘だ、そんな、こんなことって！
『あー、清水さんとどんな話しよーかなー！とか考えてたんですよ〜』
清水さんと歩きながらブツブツと文句のようなものを言う。
「ごめんごめん、今回の合宿は家から近いからさ」
『うぅ、それは、しょうがないですよね』
はぁ、切り替え！！
『じゃあ、お疲れ様です！』
「うん、お疲れ様、気をつけてね」
清水さんもお気をつけて！と軽く会釈しながら言う。
清水さんが居ないのはとっても残念だけど、合宿に行かない理由にはならない。
皆のバレーを沢山見れる。早く合宿にならないかな！！
___5月3日
東京駅
赤いジャージを着た高校生が何やら騒いでいる。
｢うぉおおおお！俺新幹線初めて！｣
｢え…まじで…｣
｢えっのっ乗ったことあるんスか！？｣
｢普通にある…｣
一人の発言に他も｢あるでしょ｣や｢あります！｣と返す。
｢おい、まとまって歩け。
学校じゃねぇぞ｣
赤いジャージの背には音駒の文字。
そして【ネコ】がやってくる。
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作者名：ふゆ | 作成日時：2024年2月25日 2時
