28話 ページ28
・
急いで近くまで行くと、なんと清水さんだった。
『えっ、清水さん！？どうしたんですか！』
「えっとね実はこの前、烏野の横断幕を見つけたんだ」
『へぇ〜！烏野にもあるんですね！かっこいい！』
それでね……。
「なんだって〜？」
『部員を盛り上げられるイベントの提案でした！！！』
「うわすっごいワクワク顔」
何、ワクワク顔って…。
でもでも！！清水さんとの共同作業だよ？
楽しみじゃないわけない。
「お疲れした！」
「シターッ！」
部活も終わり、私はあの共同作業のために清水さんに近づく。
『やりますか！』
「うん、やろっか」
女子の部室に戻り、横断幕を取り出す。
「やっぱ汚れてたり解れてたりするね」
『ちょっと時間かかりそう…』
この日からお昼の時間が空いた時や部活後は横断幕の修復作業に当てた。
『わぁ、なかなか！』
「明日みんなに見せよっか」
『はい！』
清水さんと私の頑張りの末、ピカピカに修復できたと思う！
あ、あと武田先生もちょいちょい手伝ってくれた！
翌日 ＩＨ予選前日
「俺からは以上だ、今日はよく休めよ」
「ハイ！！」
烏養コーチの話も終わり、澤村さんが締めようとしたところを武田先生が止める。
「あっちょっと待って、もう一ついいかな
マネージャーから」
「激励とか……そういうの…得意じゃないので…」
Aちゃん、お願いと例のものを持って駆け寄ってくる清水さん。
『はい！』
「あっ、僕が持ってくよ」
「えっ先生、運ぶのは私たちが」
先生に取られて焦ってる清水さんをよそに、えっほえっほとハシゴを登っていく。
その後を私も急いで追いかける。
せーのっの掛け声と共に披露する。
【 飛べ 】
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふゆ | 作成日時：2024年2月25日 2時
