烏は猫に恋をする-守護神- (ページ20)

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20話ページ20

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「田中ナイッサー」

田中のサーブは綺麗に上げられた。

レシーブされたボールは綺麗にセッターに返った。

なんだろう、日向ってやっぱりすごい子だ。

1回の練習試合でこれほどまでに自分を進化させられる人なんてそうそういないだろう。

大物になるんだろうな、きっと。

今回の攻撃も合わなかった。
けど、確実に掴んできてる。

ははっ……。

『なんかもう、恐ろしいまであります』

「わかる…」

向こうのローテーションが周り、前衛に一番がくる。

あ、主将の人だ。

すると影山は日向の服を引っ張りなにやら話をしている。

なにを話したのかはすぐに検討が付いた。

『うひゃーやっぱあの速攻早いですね』

「いい判断じゃねぇかな」

いい判断？

烏養さんは、手練のミドルブロッカーからすれば普通の速攻の方が止めやすい。だから変人速攻の方が有効だ。と教えてくれた。

なるほど。

そっか、今やろうとしてるのは"普通"なんだもんね。
感覚バグってたかも。

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19対16

変わらず音駒がリード。

相手のサーブは田中の方に行った。

乱れたレシーブを西谷がカバー。

「旭さん！！」

東峰さんがオープンで打つ。

ボッ。

取ったのは相手リベロさん。

すごっ。
真正面でも東峰さんのスパイクをあーも簡単そうに、しかも綺麗にセッターに返すなんて。

リベロさんのレシーブに見惚れていると、点は音駒に入っていた。

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