18話 ページ18
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第二セット初めも日向は7番に何度も止められる。
｢日向…大丈夫か…｣
『……』
隣にいるスガさんがボソッと呟く。
止められて、止められて、挫けそうな場面。
打てば打つだけ、心は折られていく。
誰もがそう考えた。
だけど彼は、小さな烏は…。
『わらった……』
｢なんか違う、むこうもギリギリで付いてきてるのわかる。
…今までブロックは恐くて嫌なだけだったのに
あいつが目の前にくると、わくわくするんだ｣
_____もう一回、トス上げてくれ。
｢当たり前だ｣
相手のサーブ。
これは綺麗に上がった。
そして、影山は日向を使う。
だけど…
スカッ
｢あ"っ、オアッ、ギャッ｣
日向はボールを打てず、そのまま着地も失敗してどでーんと転げてしまった。
｢今…日向、トスを見た…！！｣
『え、どういう…？』
｢ひ、日向は今までボールは完全に影山に任せてひたすらフルスイングだったのに！｣
あ、そうか、なんだっけ、目瞑って打ってたんだっけ。
｢た、た、た、タイム！！！｣
日向の突然の行動にみんな困惑。
タイムアウトで烏養コーチはズバッ！だとかフワッとか言ってたけど私には上手く想像できなかった。
でも急に変えるのは難しいことらしい。
それをすぐにやりますって言えるのは本当に凄いよね。
それからも失敗続き、タイムを挟んでもトスに合わせることができない。
がんばれ…。
祈ることしか出来ない、だけど不思議と日向は成功ささせてくれるっていう自信がある。
ドッ！！
『決まっ……あ、うと？』
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作者名：ふゆ | 作成日時：2024年2月25日 2時
