16話 ページ16
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_____5月6日
AM 8:50
音駒との練習試合当日。
｢集合！｣
澤村さんの呼びかけに全員駆け足で並ぶ。
目の前には真っ赤なジャージの男子高校生達。
ひょぁ！モヒカンいる！！
これが、東京人…。
｢あ"っ！？｣
突然どこからか日向の驚く声が聞こえてきた。
びっくりした、どうしたんだろ。
｢挨拶！｣
｢お願いしアス！！｣
｢しアース！！｣
挨拶を終え、移動。
あ！清水さんが荷物持ってる！！！
『清水さん！持ちます！』
｢いいよ、大丈夫｣
『いえ、持たせてください！』
後輩はやはり荷物を持たなくては。
少し強引になっちゃったけど清水さんから荷物をもらうことに成功。
入口に向かうと、なにやら喧嘩のようなものが繰り広げられていた。
私と清水さんが近づいていくと、モヒカンの人が｢はぅぁっ！｣と変な声で叫んだ。
何今の声。
やば、ツボかも。
『ふっ…ふふっ、ふはっ…ふ』
つら、つらい。
私が笑いをこらえている時に、清水さんが何かをしたのか、モヒカンさんは猛ダメージを受けてた。
やっば、音駒面白い。
私が笑いでお腹が痛くなっていると、音駒の人が話しかけてきた。
｢すみません、ウチのが｣
『うぇっ！？あっいえいえ！面白いです』
うわぁー恥ずかしい！
お互いに軽くペコペコとして体育館に入った。
周りに比べて小柄な人だったなぁ、リベロかな？
いや、でも日向もあの身長でミドルブロッカーだし…。
見た目で判断しちゃダメだよね。
｢正直言って俺たちは
顔合わせたばっかの面子で、でこぼこでちぐはぐで、しかも今日がこの面子での初試合
そんで相手は未知のチーム
どんな戦いになるかわからない
壁にぶち当たるかもしれない
でも、壁にぶち当たった時はそれを越えるチャンスだ
行くぞ！！｣
澤村さんの声に｢ぅオス！！｣と皆が応える。
_____烏と猫の戦いが始まる____
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作者名：ふゆ | 作成日時：2024年2月25日 2時
