カミツレ【轟焦凍】 (ページ35)

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35話ページ35

「さァ上げてけ閧の声！！血で血を洗う雄英の合戦が今！！狼煙を上げる！！」

アナウンスが入り、いよいよ第2種目の位置に着く

私の担当は、総ポイントのハチマキを巻いた緑谷くんの左翼側

右翼は麗日さん、そして前騎馬は……

「麗日さん！！」

「っはい！！」

「森咲さん！！」

『んー』

「常闇くん！！」

「ああ…」

「よろしく！！」

『アンタよく引き受けたね』

「それはお前も同じだろう」

『私は1000万が欲しかったのよ…ほんとは自分の手で奪ってやりたかったけど、地面から離れてる騎手役じゃあ私の個性が生きないし』

「Aちゃん、意外と考えてたんやね…！」

『…私、考え無しに1000万のチームに来たと思われてたの？』

「負けず嫌いやし、てっきり爆豪くんみたいな感じかと…」

『アイツの勝利への貪欲さは嫌いじゃない…けど、なんか一緒にされんのはイヤ』

ちょっと複雑な心境ではあるが、麗日さんに悪気がある訳ではないので考えないことにする

てか爆豪くんも考え無しに動いているようには思えないし……知的にはちょっと見えないけど…

まぁ爆豪くんは人の下につくようなイメージないし、騎手なんだろう

私も別に緑谷くんの下についたなんて思ってない

自分の個性に有利な位置で、尚且つ1000万を手に入れられる条件が揃ってるチームを選んだだけだから

勝ちたい気持ちは誰にも負けない

「それじゃあカウント…3…２…1……スタート！！！！」