カミツレ【轟焦凍】 (ページ34)

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34話ページ34

『…ねぇ、私と組んで』

「えッ…森咲さん！？いいの！？」

『いいもなにも、私は絶対1位になりたい…その為には、アンタの1000万が必要でしょ』

「ありがとう…ッ！！」

『話聞いてた…？アンタの1000万が必要だから、利用するって言ってんだけど…』

ちょっとした皮肉のつもりが、泣いて感謝されるという…なにこの謎すぎる状況

よっぽど組む人がいなくて困ってたんだな…

メンバーは緑谷くん、私、そして麗日さん

あと一人欲しいが、候補だった飯田くんには断られたらしい

「よろしくね、Aちゃん！」

『うん、よろしく麗日さん』

「メンバーあと1人やね……どうするデクくん？」

「実はもう1人、考えてる人がいるんだ」

『へー、問題はアンタの騎馬っていう地獄役を引き受けてくれるかどうかね』

「Aちゃん直球ッ！？」

「森咲さん…サラッと毒舌だね…」

まぁ冗談は置いておいて、正直その人が引き受けてくれなきゃ困る

1位になりたくて緑谷くんと組んだわけだから、どうせならいいメンバー揃えたいところではあるし

「とりあえず声かけてみる」と走っていった緑谷くんを見送って、ちらりと周りのチームを確認していると、轟くんがこっちを見ている

「負けねぇ」と言いたげな目に、ニヤリと笑った

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《森咲 Aの性格メモ》

・物言いが直球

・冗談がブラック