カミツレ【轟焦凍】 (ページ30)

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30話ページ30

「さーてそれじゃあ、早速第1種目行きましょう」

「雄英ってなんでも早速だね」

「いわゆる予選よ！毎年ここで多くの者が涙を飲むわ！さて運命の第1種目！！今年は……コレ！！」

ミッドナイト先生が指さす先には"障害物競走"の文字

1年生全員での総当りレースらしい

そして、"コースさえ守ればなにをしたって構わない"とのこと

「さぁさぁ位置につきまくりなさい」

狭いゲートに入ると、スタートシグナルが点滅を始める

スタートの合図と同時に、地面が音を立てて凍っていった

『それ、私には通用しないってば』

前と同じように根で氷を割り、蔓を使って飛び上がる

前で凍らせられている奴らの肩やら背中やらをぴょんぴょんと踏み台にさせてもらった

轟くんの後を追うクラスメイトたちは、みんな凍らせれらることなくスタートを切ったらしい

「さぁいきなり障害物だ！！まずは手始め……第1関門"ロボ・インフェルノ"！！」

『うわネーミングダッサ…』

「森咲ぃ！！！聞こえてるからな！！！！」

アナウンスで名指ししてくるプレゼントマイク先生にゲンナリしつつ、目の前の障害物に視線を向ける

入試の時の仮想ヴィラン…

1位を走っていた轟くんは、巨大な仮想ヴィランを一瞬で氷漬けにする

さらに不安定に凍った仮想ヴィランが崩れていく

「1-A轟焦凍！！攻略と妨害を1度に！！こいつぁシヴィー！！すげぇな！！1抜けだ！！アレだなもうなんか…ズリィな！！」

『ホント…ムカつくわ』