カミツレ【轟焦凍】 (ページ25)

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25話ページ25

「あーあ、来ちゃったな…ゲームオーバーだ…帰って出直すか、黒霧…」

そう言って逃げようとする主犯格の男に、スナイプ先生が発砲する

さっきのもスナイプ先生の銃弾だったのか…

尚も逃げようとするヴィランを、今度は13号先生が"ブラックホール"で引き上げようとするが、ヴィランはそのままモヤの中へと消えていった

「生徒の安否を確認したいから、ゲート前に集まってくれ」

セメントス先生にそう言われ、やっと自分たちが助かったことを実感した

ほっとしたと同時に、忘れていたかのようにズキズキと痛む腕

悟られないようにゲート前まで歩いていると、轟くんに「おい」と声をかけられた

『なに？』

「腕、痛ぇのか？」

『…別に』

顔に出さないようにしていたのに、変に鋭い奴だ

一言だけ返して無視しようとするが、腕を掴まれて思わず顔が歪む

「やっぱ痛ぇんじゃねぇか」

『…だったらなに？嫌がらせ？』

「違ぇ、痛ぇなら保健室行けよ」

『怪我じゃないから平気…そのうち治る』

轟くんはまだなにか言いたげだったが、さっき言い合いをしてしまったこともあって正直気まずい

彼が言葉に詰まっている間に、顔を逸らしてゲートを目指した

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《森咲 Aの個性メモ》

自身から伸ばした蔓や根には痛覚が共有される

痛みを感じるだけで、自身が負傷することはない

蔓や根の損傷が激しいほど感じる痛みも大きい

傷があるわけではないので、痛みは時間経過で落ち着く

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作者のわさびだんごです

昨日思いつきで作ったばかりの作品にも関わらず、たくさんのhit、評価、お気に入りありがとうございます

驚いた反面、とても嬉しくおもっております

不定期更新になるかとは思いますが、今後ともこの作品をよろしくお願い致します