カミツレ【轟焦凍】 (ページ15)

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15話ページ15

｢派手で強えっつったら、やっぱ轟と爆豪だな！｣

｢あと森咲も！｣

お隣の轟くんとは、特に仲良くもないので会話もなく

暇だなーと思っていると、急に話を振られた

どうやらみんなの個性の話をしていたらしい

｢爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ｣

｢んだとコラ出すわ！！！｣

｢ホラ｣

｢この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ｣

｢てめぇのボキャブラリーはなんだコラ殺すぞ！！｣

上鳴くんの発言に思わず笑いそうになり、静かに下を向く

みんなの話題は、個性の話から人気の話にうつり変わったようだ

｢Aちゃんは可愛いし、強いし、人気のヒーローになりそうだよね！｣

｢森咲、体力テストも戦闘訓練のときもスッゴかったもんね！｣

『や、そんなことないから…ッ』

過剰に褒めてくる葉隠さんと芦戸さんに、ふいっと顔を逸らす

赤くなった顔を隠すように前の席に顔を埋めるが、頭の蕾がパッと開く感覚がした

｢出た〜森咲のツンデレ！｣

『そんなんじゃないから！』

茶化すような声に顔をあげて抗議すると、隣から視線を感じた

窓際の席に座っている轟くんが、窓枠に頬杖をつきながらこちらを不思議そうに見ている

『〜〜〜アンタ何見てんのッ！？』

｢…｣

『無視してんじゃないわよ！！』

((((…どっち！？))))