カミツレ【轟焦凍】 (ページ11)

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11話ページ11

｢それじゃあ2戦目！！訓練開始！！！｣

オールマイトがスタートの合図を出した

瞬間

パキパキと音を立てて凍り始める建物

［Aちゃんの予想通りだね！！］

無線から聞こえる葉隠さんの声に、口角を上げる

轟くん

体力テストの時も氷を使っているイメージが強かったし、初手で建物全体を凍らせるのが手っ取り早い上に核兵器の危険も最小限に抑えられる最善策

だから尾白くんには、氷が来た瞬間に割ってもらうよう頼んでいる

［障子を捕らえた！］

『OK、ナイス』

思ったより早かった捕獲の報告に、さらに口角をあげた

さ、どうする轟くん？

［悪い森咲、轟がそっちに行った］

［結局凍らせられちゃったよ〜〜］

『……大丈夫、私が止める』

無線での報告が入った直後にも関わらず、轟くんと思われる足音はもう部屋の前まで迫っている

場所分かってるとはいえ、流石に速いな…

考える間もなく正面のドアから堂々と入ってきた轟くんを、軽く睨みつけた

｢足凍っちまって動けねぇだろ、大人しく降参しろ｣

『んー、それはどうかなぁ』

バキッと音を立て、足元の氷が割れる

氷を割ったのは、私の足から伸びた"根"だ

｢っ……！｣

『へぇ、よく避けたね』

氷を崩して、そのまま轟を捕らえようと思っていたが、すんでのところで上手くかわされた

『…でも、この部屋はもう私の独壇場だから』

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《森咲 Aの個性メモ》

足から根を伸ばすことが出来る

ただし、地面に根を張っている間は動けない

養分のある土に根を張って吸収すれば、個性を強化することもできる