99:知りたかった、昔の事 ページ3
瞬「昼飯、出前でいいか?」
「いえーいうどーん!」
ソファでゆっくりしてます、Aです
事務所は午後5時からしか開かないらしく…
という事で、実家のリビングでくつろいでます
…こんなんでいいのか、職場体験ｪ……
瞬「そういやA、ここ選んだ理由聞いてなかったな」
出前をとり終えた父さんが、ソファに腰掛ける
「うん、まず1つ目に実家だから」
瞬「素直でよろしい」
「2つ目は、鍛え直す為」
瞬「そうだな」
「3つ目は…母さんの事が、知りたかったから」
瞬「………そうか」
父さんは少し驚いた顔をして、俯いた
母さんの話題を上げると、昔からこうだ
＿＿＿そう、この空気が嫌だった
昔も、見た事がない母さんの事が知りたくて
何度も聞いた…だけど
話し終えた時の、あの寂しそうな顔を見るのが凄く嫌だった
強くて格好良い父さんだけを見て育ったから、辛かった
だから、いつもその話題を避けて生きてきた
…だけど
ずっと逃げてばっかりじゃ駄目だと思った
焦凍を見て、思った
向き合わないといけない…って
「駄目…かな」
瞬「駄目な訳ねぇよ…ちょっと待ってろ」
うん、と言い終える前に父さんは帰ってきた
個性使ったんか!
つか速っ
で、
父さんは、大きなカラーボックスを3つ抱えていた
「これは?」
瞬「アルバムだよ」
「母さんの?」
瞬「made in強虎だ。強虎も写ってるが、大体俺も写ってる」
ほれ、と言われて渡されたのが
『No.1』と書かれたアルバムだった
1ページ目をめくり、目に飛び込んで来たのは
水色の髪を両サイドで縛った、凄く可愛い女の子
その隣には、ショートカットで赤髪の男の子
二人とも5歳位かな
女の子は笑顔で、男の子は凄くぶっきらぼう…
これはもしかしなくても…
「小さい頃の、父さんと母さん!?」
瞬「ああそうだ」
「母さん可愛いねぇ!」
瞬「だろぉ?この年で一目惚れだよ」
「大して父さんは可愛げないねぇ!」
瞬「ははは!って馬鹿野郎」
それから父さんは、母さんの事を語り始めた
瞬「そうだな、何処から話そうか…」
「…父さん、嬉しそうだね」
瞬「だってなぁ、娘が漸く強虎の話が聞きてぇっつーから」
「昔から気になってたけどさぁ、父さんが辛そうな顔するから…」
瞬「……そうだったのか、すまん。要らぬ心労をかけたな」
父さんは私の頭を撫で、話を続けた
瞬「そうだな、じゃあ…俺と強虎が出会った話から、しようか」
100:記念すべき100話!父さんと母さんの幼少期!→←98:再会!
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110[わんわんおー](プロフ) - 鈴木美妃さん» ( 'ω')ﾌｧｯ!?ふぁふぁっふぁふぁふぁファンっすか!!!?うわーーーい!!!!あざます!!!あざます!!!!凄い嬉しいです!!!(煩い)本当にありがとうございます!めちゃくちゃモチベ上がります!!これからも頑張りますので、宜しくお願いします!! (2018年5月10日 16時) (
レス) id: 284d016709 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年5月10日 15時) (レス) id: 119e7f6cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：110[わんわんおー] | 作成日時：2018年3月21日 23時
