10:記憶の片隅 ページ12
?「せーので見せるよ!せーの!」
俺はあの子の、あの子は俺のヒーローネームを考えて、地面に書いた名前を見せあった
俺の名前は...
轟「"シロ"?」
?「あー、ごめんよ〜私全然ネーミングセンスなくてさー!安直なのを!こう!テンションで!」
轟「....」
?「...ごめん、嫌だった?嫌だったらまた考え直す...よ...うん?」
轟「...ﾌﾌｯ」
?「あー!なんだ笑うの我慢してたのかー!もー酷いよー!!」
轟「だって...そのまま...安直...ﾌﾌｯ」
?「私のは〜シオン...?」
轟「俺も、ネーミングセンスないから、安直に...」
シオ「...」
轟「君の髪の色が、しおんって言う花の色に似てたから...嫌?」
シオ「すっごーい!!ネーミングセンスあるじゃん!!すごいすごーい!!私かっこいー!!」
轟「...喜んでくれて、嬉しい」
轟「シオン、それ砂の城じゃなくて山だよ」
シオ「えー!大きいからいいじゃーん!
シロのだって...わぁ!小さいけど上手ー!」
轟「(どやっ)」
シオ「もーこれお城じゃなくて山でいいや!シロ、トンネル開通させよ!」
轟「開通?」
シオ「手で穴掘るのー!」
轟「あ、なんか当たった」
シオ「それ私の手だよー!」
轟「これで、開通?」
シオ「開通開通!!」
そして、日が真上に上がった時
事件が起こった
急に強い風が吹いて、シオンがかぶっていた帽子が飛ばされてしまった
風に流され、海に落ちた
シオ「取ってくる!シロはここで待ってて!」
轟「で、でも今日は海に入っちゃだめって...」
シオ「だいじょぶ、すぐ戻るからー!」
この時、意地でも止めるべきだった
海を泳いで行く姿を見守り
シオンが帽子を取った瞬間＿＿＿
シオンが海に消えた
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作者名：110[わんわんおー] | 作成日時：2017年12月5日 22時
