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八尺様2 ページ3

side:中原

芥川の薦めで払い屋へ向かうため、地下駐車場へ足を向けた。

「痛ッ…!」

突然手に痛みが走る。
さっき芥川に渡され、握ったままだったお守りが黒焦げになっていた。

「どうなってんだ…こりゃ…」

嫌な汗が背中を伝う。
薄気味悪い寒さを感じるのは、この場所が地下だからだろうか。

ぽ、ぽぽ…

「‼、誰だ、何処に居やがる!?」

耳のすぐ傍で聞こえた声に鳥肌が立った。
姿を消す異能者が、ずっと俺に着いているのか?
頭の中で、何かが”違う”と警鐘を鳴らすが、ソレを必死に否定する。
これは異能力だ。それ以外に、何がある…!?

「っ…今度は何だよ!?」

再び焼け付く様な痛みを感じ、懐に手を突っ込めば、指にさっき渡された払い屋の名刺が当たった。
取り出してた名刺は、お守り程ではないが文字の解読が出来ない程度には黒く焦げていた。
まるで、この場所に行って欲しくねぇ様だ。
面白れぇー。

「意地でも行ってやろうじゃねぇか」

挑発的に口角を上げて、車に乗り込んだ。
アクセルを踏み、車を進める。

「チッ…」

事故があったらしく、道が酷く混雑していた。
迂回して別の道を選ぶも、その先でも事故。別の道もまた…。
流石にこれだけ続けば、偶然なんかじゃねぇって事を嫌でも実感する。
適当な場所に車を停めて、歩いて行こうか。
幸い、行けない距離ではない。

「なッ…」

駐車できそうな場所を探すために、横を向いた。
硝子越しに、あの白いワンピースがあった。
サイドミラーには何も写っていない。他の運転手や、歩いている奴等も、何もいないように平然としている。
見えていないのか、彼奴等には…?

「っ…」

後方車からのクラクションにハッとし、アクセルを踏んだ。
事故による渋滞で、スピードは出せない。
視線だけで横を見れば、長い脚を動かし、俺の車の隣にピッタリとくっついて着いてきていた。
何なんだ、こいつは…!

プルル…プルル…

携帯が鳴った。
ソレを取れば、意外な人物からの連絡だった。

『あぁ、中也かい?ほんとはね、君に電話するなんて死ぬほど嫌なのだけれど私しか連絡先を知らないっていうから仕方なく…』
「太宰!?手前、一体、何の用だ?まさか、このワンピースの女まで手前の仕業って言いだすんじゃねぇだろうな!?」
『違うよ。それは、私の仕業じゃない』
「何?」

何処かで期待していた。これが、いつもの嫌がらせてあってくれることに。

『もっと言えば、その女は人間じゃあない』

何だとー?

八尺様3→←イラスト頂きました!・:*+.(( °ω° ))/.:+



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をたく - 夏目友人帳とコラボでこの作品出してほしい (2020年1月3日 4時) (レス) id: cd1a846ab2 (このIDを非表示/違反報告)
光牙 - 怪奇症候群を思い出すなぁ... (2018年8月16日 20時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - ルルさん» コメントありがとうございます!猿夢はグロいですよねwしかも、元ネタ読むと自分も同じ夢を見るという噂が…。まぁ、私見てないんですけど (2017年8月31日 6時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ヒャ、猿夢はトラウマです…うぅ…(長い間見てなかったです。すみません) (2017年8月30日 5時) (レス) id: 622016f6ff (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - にぃさん» ありがとうございます! (2017年8月27日 9時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amato | 作成日時:2017年8月16日 22時

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