番外編�� ページ48
「敦くーん！」
「Aさん、おはようございます」
「ごめんね、待った？」
「いえ、大丈夫です。こっちこそすみません、探偵社の仕事に付き合わせてしまって…」
「いいよ、いいよ。探偵さんの仕事興味あったから！」
敦君とは、河原で出会って依頼の再開だが、メールのやり取りは頻繁にしていた。
敦君の連絡先は、太宰さん経由で貰った。私からメールを送れば、驚きながらも入社試験を終えて正社員に成れたことを教えてくれた。
今日は、敦君から探偵社の仕事に付き合って欲しいと依頼を受けてここにいる。
「Aさん…今日は前に会った時となんだか、雰囲気が違いますね」
「アンドレに偶には洋服も来なさいって言われてね。…変？」
敦君の前でくるりと回れば、シフォンスカートの裾がふわりと広がる。
「い、いえ！そんな、すごく似合ってます！！」
「ありがとう。私の持ってる洋服は、大体アンドレが買ってきたモノで、自分で選んだのは少ないんだけどねー。自分のことに給料使えばいいのに…」
「そうなんですか…、でも、すごく…そのかわい…」
「そういえば、仕事ってどんなの？…大事にとってた焼肉の最後の一枚食べられたみたいな顔してるけど、大丈夫？」
「…はは、大丈夫です…大丈夫…。…今日は、この事件についての聞き込みです」
「子供の連続失踪事件、私も報道で見たよ」
「もしかしたら、人間の仕業じゃないのかもと思って…」
「うーん、どうかな。…とりあえず、聞き込みしてみようか！」
そういえば、探偵社には凄腕の名探偵がいると聞いた。
その人にかかれば、こんな事件すぐ解決するんじゃないだろうか。私は、敦君の読みとは違って、人間の仕業だと思う。
「中々、目撃情報とかないものだね」
「…そうですね、少し休憩しましょう。僕飲み物買ってきますね。Aさん何がいいですか？」
「ありがとう、ミルクティがいいな。コーヒー飲めないんだよねぇ」
「そうなんですか」
「苦くって」
「ふふ…」
笑ったの聞こえてるよ敦君。
じとーっと彼を見ると、気が付いたのかわたわたと謝った。
「あ、す、すみません！Aさんって、意外と子供なんだな…って」
「敦君！！？」
「じゃあ、僕、買ってきます！」
逃げるように自販機に駆けていった敦君にぷくーっと頬を膨らませる。
誰が子供だ、誰が。私は成人したれっきとしたレディなんだからね。
「いっ！？」
突然頭に強い衝撃を受け、ベンチに倒れる。
ぼやけた視界で、男達が笑っていたー。
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銀狼(プロフ) - ゾッとして怖いって思っちゃうけど次のページの手が止まらない！2周目！ (2019年12月2日 20時) (
レス) id: fe6437d156 (このIDを非表示/違反報告)
泉桃花クラスタ - すごく面白くて、毎日楽しみにしています。更新頑張ってくださいね！楽しみにしています! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
カナネ - はじめまして、いつも読ませて貰ってますm(__)m 今また始めから読み返していて…間違えてたらすみません！コトリバコ5に誤字があったような気がします(>_<) (2018年3月22日 15時) (レス) id: 2f304636ee (このIDを非表示/違反報告)
amato(プロフ) - 猫勇者(ヒナっち)さん» 怖いと思って頂けたら書いた甲斐がありますね＾＾ありがとうございます (2017年8月21日 17時) (レス) id: 6e722ca549 (このIDを非表示/違反報告)
猫勇者(ヒナっち) - あ、更新頑張ってください (2017年8月21日 12時) (レス) id: 3b5a43403c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amato | 作成日時：2017年7月23日 16時
