君は真夏の小悪魔？それとも魅惑の天使？ (ページ19)

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竜太side

えっ？
俺…今Aに抱きつかれてる？
どうしよ。理性吹っ飛びそう。
ここは抑えなきゃだめだ。
俺はそっとAを抱き締め、身を離した。

「Aどうした？急に抱きついてくるからびっくりしたわー」

と彼女の方を見ると小さな手で自分顔を被せながら顔が真っ赤になっていた。

『あっ！ごめんなさい。私何してるんだろ…。竜太君歌が上手すぎるよ。人の歌でこんなに感動したことない。』

もう、俺やべえぞ？
こんなに嬉しい事ないって。

「俺、絶対にアーティストになるわ。」

『私、竜太君なら絶対になれると思う！私も竜太君をカッコよくしてあげなきゃ！』

Aがこんな事言ってくれて本当に嬉しい。
あーもう本当なら俺キスしてるのにな？
まだ付き合ってないし、そりゃだめだな。

「あっ。A……。そういえばオーディション明後日だったわ。」

そうそう笑
オーディション明後日なのに、Aの事でいっぱいになっちゃうわ。
そんなんだとAに嫌われそうだからやめとこ。
今は集中！

『えっ？そうだった！オーディション前に竜太君の歌聴けるなんて私幸せ者だね？』

「もう！最近Aが積極的すぎて俺どうしたらいい？」

『私は…。内緒笑今から頑張らないとね。』

『あっ！お母さんから連絡来たからそろそろ行こ？』

「えっ！？あっ！うん。」

とかいいながら俺はめっちゃ緊張していた。
何故って？
そりゃ好きな人の家に行くのだから。