君は真夏の小悪魔？それとも魅惑の天使？ (ページ16)

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兄弟ページ16

「ごちそうさまでした。」

2人で手を合わせた時、
竜太君は、あー。と言ってレシート持ってお金払って帰ろうとしていた。

『いやっ！待って私も払うよ？』

「今日だけは俺に奢らさせてな？」

もう。本当に申し訳ないな。

『竜太君、ごちそうさまです。』

「おっう！」

2人で並んで帰る。
私は竜太君が言ってた加納ってどんな人が気になってモヤモヤしていた。
だって、お兄ちゃんかもしれないし……。
昔から歌好きだった事は覚えてる。
竜太君に聞いてみよ！

『竜太君、あのっ…加納って人はどんな人？』

ちょっとだけ沈黙が続き竜太君が発する声は低かった。

「あー？俺、あんまり詳しくね。」

『ごめんなさいっ。』

「俺がオーディション通ったら教えてあげる！それまで、俺だけをみてて？」

怒らせたと思いきやそんなことを言ってくる竜太は、かっこよすぎて堪んないな。
てか、そんなこと言われたら私、本気だと思っちゃうよ。

あっという間に家の前に着いた。

『竜太君、送ってくれてありがとう！後ご飯もありがとう。バイトも一緒で嬉しかった。』

「A、さっきからありがとうしか言ってない。俺がそうしたかっただけだから！」

彼の顔はくしゃくしゃな笑顔で言ってきた。

『感謝しかない。土曜日よろしくね？』

「おっおう！楽しみにしといてな？俺めっちゃ頑張る！昼過ぎに迎えにくる。」

『分かった』

「じゃまた明日な？」

『うん！おやすみなさい。』

「おやすみなさい。」

と言って竜太君を見送って家の中へ入って行った。
土曜日何着てこう？とか竜太君をカッコよくしてあげないととかでいっぱいだった！

そして土曜日になった。