君は真夏の小悪魔？それとも魅惑の天使？ (ページ2)

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初めましてページ2

「ちっ。なんだよ。」

とかいいながら男が去っていった。

怖かったから、手の震えがとまらないし、ずっと掴まれてた腕は真っ赤。

助けてくれた人に感謝しなきゃ。

『ありがとうございます。助けてくれて。』

「大丈夫？まだ震えてるけど…」

『大丈夫です。ではこれで失礼します。』

立ち去ろうとした時、彼が私を止めた。

「家まで送る。」

知らない人に送られても困るよ。
でも助けてくれたし、悪くないかも。
1人じゃ怖いし。

『大丈夫ですよ。笑ほら私なら平気です』

「はぁ。そんなはずねぇだろ……。送ってやるからちゃんと俺に送られておけ。」

『分かりました。お願いします。』

うん。と男の人は頷き、帰り道は？と聞かれ、あっちですと答えた。

商店街をゆっくりりと彼は歩いてくれる。私の歩幅に合わせて。

嬉しいって思っいたら彼が言った。

「えーと。まず自己紹介から。」

「俺は日髙竜太よろしくな。」

『お願いします。私は加納Aです。』

「変わった苗字だね。Aちゃんの事は名札で名前見ちゃったけど笑」

そうなんです。従業員さんの名札は普通苗字だけど、ここのオーナーが何故か名前がいいって言って
名前にしてくれたから、
皆フレンドリーで楽しんだよね。

「俺の事竜太でいいから。」

『竜太君で……！お願いします！』

「ちょっ今からは敬語なしにしようぜ？」

『そんな急に言われましても……』

「そうだよな。あっ！ちょっと寄り道してこ？」

竜太君が指差したのはゲームセンターだった。