聖女なんて柄じゃないです【魔法使いの約束】 (ページ6)

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５．呪文でページ6

そんなカインにドラモンドさんが怒るが、兵隊さんに指示を出せたのでご満悦になった

さすが、騎士団長なだけあって剣術がとても上手い

そんなことを考えてたら晶さんに繋がれていなかった方の手を引かれる

？？？「······」

晶「えっと······」

？？？「あ······東の国の魔法使い、ヒースクリフです。ついて来てください」

手を引いたのはとても綺麗な人だった

ヒースクリフ「こっちへ」

ヒースクリフさんについて行きながら螺旋階段を駆け下りてく

未だに晶さん手繋いでくれるの優しい

晶「あ······あの、聞いてもいいですか？」

そう声をかけた晶さんに顔だけ向けるヒースクリフさんは分かりやすく顔色が悪い

晶「······大丈夫ですか？顔色がすごく悪いです······わ......っ」

ヒースクリフさんがよろめき慌てて晶さんと彼の背を支えた。彼は苦しそうに肩で息を吸う

ヒースクリフ「······すみません······もう、ほとんど、魔力が残ってないんです......」

魔力って本当に魔法使いなんだ

ヒースクリフ「〈大いなる厄災〉との戦いを、終えたばかりで.......カインだって、限界.......」

そんな苦しいそうな彼を見て心が痛む。こんなになるまで、戦ったのになんで

兵隊「逃がすな！捕まえろ！」

ヒースクリフさんはその声を聞き、私達の手を引き階段の下に降りようとしたが、下からも人が押し寄せてくる

兵隊「挟み撃ちだ！これなら逃げられないだろう！」

······話し合いで解決できないのでだろうか

ヒースクリフ「······大丈夫です、賢者様、聖女様。俺がお守りします」

晶「でも、顔色が······」

すると、彼の手にはいつの間にか懐中時計が握りしめており、静かに瞼を閉じる

ヒースクリフ「《レプセヴァイヴルプ・スノス》」

それは、呪文なんだろう。次の瞬間兵隊さんの動きが止まった