聖女なんて柄じゃないです【魔法使いの約束】 (ページ17)

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１６．宿命ページ17

カイン「つれないことを言わないでくれ······俺たちは同じ、中央の魔法使いじゃないか。あなたが馴れ合わないのは知っている。だが、同じ敵に二度負けないように、互いの力をを知って、作戦を立てるべきだろ」

オズ「若い魔法使いは群れたがる。群れに意味はない。生き残るものは生き残るだけだ。淘汰されたくなければ、ひとりで生きる力を身につけろ」

カイン「······俺はそうは思わない。力を合わせれば、失わずにすんだ仲間が、何人もいたはずだ」

オズ「幻想だ」

意見のぶつかり合いが......先程までの喜びに満ちた空間がいきなりシリアスな空間になったな

オズ「宿命は変えられない」

それ以上カインさんも言わなくなった。それに他の人たちも無言でオズさんを見送った

スノウ「やれやれ。よく言うわ......己は力技で宿命を変えておいての」

カイン「え？」

ホワイト「いいや、こちらの話じゃ。我はカインの言うことは一理あると思うぞ」

スノウ「我もじゃ。さすが中央の国で、騎士団をまとめていただけのことはあるの」

カイン「どうも。しかし、オズを説得できないことにはな。俺たちを束ねるのは彼が最もふさわしいだろう」

······オズさんは魔法使いの中でそれだけ強いのか、確かに雰囲気というかオーラはある

ブラッドリー「······俺は反対だ」

ここに来ての反対する意見

カイン「どうして」

ブラッドリー「どうして？誰がオズの命令に逆らえる？あいつに歯向かえば、一瞬で、潰れたトマトみたいにされちまうんだぜ？」

カイン「だから、向いてるんだ。おまえみたいな囚人や、ミスラやオーエンも、オズには従うだろう」

ミスラさんにオーエンさんという人も自由な人なのかな？

ヒースクリフ「ミスラ······オーエン······。······あの二人、怖いからな······」

あっ怖い人たちなんだ......