私は普通の女子高生３【魔法使いの約束】 (ページ2)

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９９話　丘ページ2

シノ「墓地が見えてきた」

ヒースクリフ「シノ、ひとりで先に行くなよ！」

ファウスト「大声を出すな、ヒース。死者が目覚める」

ヒース「·····っ、はい·····」

し、死者が······私ホラーあんまり得意じゃないんだけどっ！

ネロ「なんだ、怖いのか？おまえが殺したやつらがここに眠ってんのか？」

ヒースクリフ「殺したりしないよ······」

ネロ「なら、怖がるもんでもないだろう」

光「安心して、ヒースくん。私も今怖くて帰りたくなってきた」

ヒースクリフ「光······大丈夫。何かあったら守るから」

あれ？元気づけようとしたら、なんか暖かい目で見られた。何故だ

ネロさん、そんなに笑わないで

ファウスト「シノ、どこに向かってる」

シノ「あの丘も、墓地じゃないのか？」

ファウスト「違う」

ファウストさんは力強く否定した。じゃあ、あの丘はなんだろう？

ファウスト「あそこは処刑の丘だ。罪人が処刑され、傍らに埋められる」

ヒースクリフ「処刑の丘······」

光「物騒······」

要するに処刑場ってことだよね？なんだか、鳥肌たってきた

シノ「罪人って？盗賊とか？」

ネロ「そうだな······埋めてもらえるだけ、ありがたい話だ」

ファウスト「盗賊や人殺し、そして······時の正義になりそこねた者たちだ」

正義になりそこねた······？