付き添いで来ただけなのですが２【A3!】

第７６話 ページ28

実莉「真澄くんが······退団？」

咲也「うん·····」




今日の昼、何か騒がしいなって思ってたけど······いきなり過ぎじゃないかな？１週間後にお別れで、日本を発つって

真澄くんと私はあまり関わりがないけど、私がお父さんといざこざがあった時言葉には出してないけどスゴく苦しそうな目をしてた


······あの時、もしかして自分と重ねてた部分があったのかな





実莉「······親の力って本当に強いね。私もそうだったから」

咲也「実莉ちゃん······」



実莉「でも、みんなが勇気をくれたから一歩踏み出せた。真澄くんもその一歩を踏み出せれば、もしかしたら変えられるかも」

咲也「実莉ちゃんが言うと、説得力があるね」



実莉「でも、私の時と違って真澄くんのお父さんの力が強いからな······」



咲也くんもいつもの元気がさすがにない。それはそうだ、一緒に舞台に立っていた仲間であり家族がいなくなるかもしれないから······


──────
あと2日しかないのか·······みんなの事だし、引き留めるよね。優しいみんなだから


········やっぱり、このままお別れなんて嫌だな。私は暗い気持ちのまま眠りについた



·········ｺﾝｺﾝｯ、ｺﾝｺﾝｯ！


実莉「······はい」

まだ６時······



いづみ「実莉ちゃん、急いで支度して玄関に来て！事情は後で話すから！」

実莉「え、はい！」



とりあえず、服着替えて、顔洗わないとっ！

第７７話→←第７５話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す