無自覚 ページ6
画面を開ける。
｢……お気に入り登録がパパとママと姐さんとってどゆことや！一人っ子じゃなかったっけ？｣
からすが嘆く。
｢もう、だから言ったじゃないですか。それ小豆姐さんですよ。｣
りょうはからすの手からAのスマホをとってスクロールする。
｢うわ、AのLINEの友達、すご……。｣
友達は約50人。
内、YouTuberや踊り手は45人だった。
｢HIKAKINさんのLINE持ってるJKとかAくらいじゃない。｣
｢ですねぇ。｣
もう勝手にしてください、と言わんばかりに頷きながらパスタを食べ続ける。
ちなみに4人はパスタを食べ終わってる。
｢Aが物心つくのはいつなんだろうねぇ。｣
りょうがAの顔を覗き込みながら言う。
Aは鬱陶しそうにりょうの顔を押す。
｢物心っていうのがなにかよくわかりまけんけど……日々精神は成長していってるつもりですよ。もう、邪魔です。｣
パスタを食べ切った。
皿を重ねて逃げるように厨房へ。
｢Aー、シンクに置いといて。あとは俺がするから。｣
ゆまが厨房に向かう。
｢やりますよ、洗うくらい。｣
スポンジを持って洗剤に手をかける。
｢だめ。｣
ゆまはそう言ってスポンジの洗剤をとり上げた。
びくっと肩を震わせるA。
｢俺は可愛い子の手に洗剤のダメージを受けさせたくないからねぇ。はい、ソファに座っといてください。｣
くるっと反転させてトン、と背中を押した。
耳まで真っ赤に染ったAはボソリとお礼を言ってちょこちょことみんなのいる場所に帰っていく。
ソファにうずくまった。
｢あれ、戻ってきた。｣
りょうがうずくまるAの背中をつんつんと指で刺す。
からすも面白がってつんつんするとAはいつもの表情に戻って反撃し始める。
｢ぎゃー！｣
｢痛い！つねられると、痛い！｣
｢仕返しです。｣
騒ぐ3人を見つめて面白そうに笑うしらはん。
食器洗いを終えたゆまが笑いながら戻ってきた。
｢ありがとね、ご飯。｣
｢いえいえー。Aといる時、学生時代に戻った気になっちゃわない？｣
｢……そんな気になんないね俺は。｣
｢マジか。｣
ゆまはそう言って3人に混ざりたそうにそわそわしていた。
｢Aって好きな人いたことないのかな。｣
しらはんがゆまに問う。
｢それ、やけに気にしてるな。まさか大人になったAのこと好きになっちゃった？｣
｢違うわ。｣
鈍感な彼らは笑っていた。
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くるみ。(プロフ) - 毎晩、寝る前の楽しみにしています。面白いです！これからも楽しませていただきます。 (2020年4月8日 0時) (
レス) id: 5a758f7779 (このIDを非表示/違反報告)
糯(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます！前作でコメント返信できなくて申し訳なかったですm(_ _)mこれからも応援よろしくお願いします！ (2020年4月3日 17時) (レス) id: 133f118656 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - めっちゃ面白いです！一気読み・・・！もう気づけば追っかけです・・・。 (2020年4月3日 17時) (レス) id: e5bfab260f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糯 | 作成日時：2020年4月3日 17時
