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確認 ページ27

「A、そこのコード繋いでぇ。」


「はぁい。」


ジョニーとAが機材の準備をする。


まだSLHの4人がスタジオに来ていない間にジョニーとAがスタジオレスに着いていた。


「あれ、2人とも早いね!」


集合時間の10分前になり、りょうがスタジオに入った。


「おはようございます、りょうさん。この前は断ってしまって申し訳ないです。」


「……あぁ、あれね!全然大丈夫!」


なんの事か思い出せなかったように、りょうは少し考えていたが、思い出して首を振った。


「おー、みんな揃ったね。」


後からゆまとしらはんとからすがスタジオに入る。


しらはんがAを見た。


「やっぱり衣装似合ってるね。」


Aは照れくさそうに笑いながら服の都合で露出している腹をさする。


「ありがとうございます。」


4人はやはりスマホを片手に写真を撮り、Aは走り回って逃げる始末になった。


ジョニーは黙々と準備を進めている。


何分か経ってようやく5人はダンスの振り付けの確認をし始めた。


その様子はメイキング映像としてジョニーや後から来たひかるっぴが撮影している。


「さすがAやな。完璧すぎて頭上がらん。」


からすはAの頭を撫でながら微笑む。


身長がAの方が高いため、からすは若干上目遣いになっていた。


「可愛い……」


「は!?」


「あ、いや、その、ごめんなさい!」


つい漏れてしまう声にA自身も驚く。


からすはあたふたしてAの頭から手を離した。


「あれぇ、からす舐められてんじゃない?」


「りょーくん言えへんやん!」


りょうがからかうも失敗したようでAにすがるように抱きついた。


「あああ、A、俺の事舐めてんのぉお?」


「若干。」


Aがいたずらっぽく笑う。


もちろん嘘だが、流れ的にそう言う雰囲気だぞ、とアイサインを送るしらはんを見たAはそう答えた。


「しらはぁぁぁあん!!」


今度はしらはんにすがるが華麗に突き飛ばされて床に転げ回る。


しらはんは腹を抱えて笑いながらかけていたサングラスをくいっとあげた。


「ゆーちんの躾がなってないからAがこんなに怖いに育っちゃったんだよ?」


りょうがすぐ側で水を飲んでいるゆまに言う。


ゆまは笑いながら言った。


「Aはちゃんと良い子に育ちました。」


Aの頭をガシガシ撫でる。


「……そんなにいい子じゃないです。」


Aの小さな呟きは誰にも届かなかった。

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くるみ。(プロフ) - 毎晩、寝る前の楽しみにしています。面白いです!これからも楽しませていただきます。 (2020年4月8日 0時) (レス) id: 5a758f7779 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!前作でコメント返信できなくて申し訳なかったですm(_ _)mこれからも応援よろしくお願いします! (2020年4月3日 17時) (レス) id: 133f118656 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - めっちゃ面白いです!一気読み・・・!もう気づけば追っかけです・・・。 (2020年4月3日 17時) (レス) id: e5bfab260f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月3日 17時

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