新しい日常(yuma)�� ページ2
｢……さん、Aさん。｣
いつものゆまの優しい声で目覚める。
｢おはよ。｣
Aは眠そうな声で目を擦りながら言った。
ゆまはいつものように珈琲を淹れる。
起き上がったAは珈琲を作るゆまの背中に頬を押し付け、腰に手を回した。
｢なんですか。｣
言葉遣いとは裏腹の優しい声。
Aは心地の良いゆまの声が世界で一番好きだった。
｢好きよ。｣
いつもより低いAの声に、ゆまの手が止まる。
カップの置く音がしてAは顔を上げた。
｢なんてね。｣
Aはゆまからは見えない、意地悪そうな顔で走り去っていく。
｢はぁ……。｣
ゆまはため息をついた。
いつも彼女の背中を見ているばかりの自分に。
｢あまりからかわないで下さいね。｣
余裕そうな笑みを見せるゆま。
しかしその顔がひきつっている。
それを見たAは満足そうに頷いた。
そしてパタパタと部屋の奥に消えていく。
ゆまはその後を追った。
奥で着替えをしているAに近づく。
｢怪我の調子はいかがでしょう。｣
驚いたようなA。
下着姿のAは咄嗟に着替えのワイシャツで身体を隠す。
｢……まあ、銃痕は少し残っているわ。それより、早く出ていって。着替えられないでしょう。｣
恥ずかしげにきゅっとシャツを握りしめた。
ゆまはにやっと笑ってまた一歩、Aに近づいていく。
｢Aさんの身体に傷を負わせてしまったのは一生の不覚です。｣
そう言ってシャツを捲り、銃痕を撫でた。
｢ちょっ、｣
ひんやりとしたゆまの手がAの温かなクビレに当たる。
｢傷口は塞がっているみたいですね。痕は消えるのでしょうか。｣
｢……っ、医師は消えると言っていたわ。｣
｢そうですか。それは良かったです。｣
ゆまはそう言ってパッと離れる。
ワイシャツをAに着せた。
Aは俯いていた。
｢……よ｣
Aは呟いた。
｢すみません、今なんと……｣
ゆまが去ろうとする足を止めた。
｢なによ、ゆま、貴方はそうやっていつもいつも……｣
涙ぐむA。
ゆまは驚いてAに抱きしめようとした。
その手をばっと振り払う。
｢Aさ｣
｢私の気持ちも知らないで……｣
｢聞いてくださ｣
｢私の事愛してるんじゃないの、なのになぜ、｣
｢Aさん、｣
ゆまはAの口を封じた。
自らの唇で。
こんなことをしている自分にも驚いていた。
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新しい日常(yuma)�侠�←登場人物紹介(必読！):追記あり
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海乃(プロフ) - ありがとうございます！！なんかもう……うん。ハム様に惚れました！！！！ (2020年4月22日 2時) (
レス) id: c74b58390f (このIDを非表示/違反報告)
海乃(プロフ) - 糯さん» わぁ！仕事が速いwありがとうございます(*^▽^*)ゆまさん可愛い！高校生パロもですか？！女神ですね！(？)そうだなー、いりえとになすんが協力してゴシップを追いかけるお話が見たいです！！ (2020年3月21日 3時) (レス) id: c74b58390f (このIDを非表示/違反報告)
糯(プロフ) - 海乃さん» 了解です！そのリクエストの次に、高校生パロも書かせていただきますが、どのような内容がいいでしょうか？ (2020年3月20日 10時) (レス) id: 133f118656 (このIDを非表示/違反報告)
海乃(プロフ) - あう……めちゃくちゃ高校生パロのリクエストがしたいんだけどマフィアベースか……じゃあ、いりえといちゃいちゃしてる夢主(夢主は嫌がってる)を見て、自分の気持ちを自覚する(？)ゆまさんが見たいです！！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: c74b58390f (このIDを非表示/違反報告)
糯(プロフ) - スズッシー@ぽん酢さん» ありがとうございます。 子猫と防虫剤の井戸端会議、適当に考えました笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年3月9日 23時) (レス) id: 133f118656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糯 | 作成日時：2020年3月5日 17時
