虹に溺れてる【ＷＥＳＴ】 (ページ43)

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Aside

今日も今日とて平凡から始まり、問題点を通過しようとしております。

「おは...」

と、いつものように言いかける。

けど今日は挨拶も最後まで言えそうで。

「...あれ？しげは？」

女子「あ、Aちゃんおはよ...なぁ、なんでしげあんなんなってるか知ってる？」

あれ、と指さされた方を見ると

明らかに沈んでる雰囲気で机に突っ伏してるしげの姿があった。

女子「なんか学校来てからずっとあんな感じでさ、クラスもいつもより静かなんよね」

確かに、教室にはほぼ全員のクラスメイトが揃っている割にいつもよりかなり静かや。

幼馴染、いっちょ励ましたります。

仮にも、あんな気分屋で変なやつやけど好きやし...

「そんなんどーせゲームのボス倒せへんかったとかガチャで欲しいのでーへんかったとかじゃないん？」

赤「そんなんちゃうわ！！ぼけぇ」

急に声をはりあげたしげやけど相変わらず机に突っ伏したままや。

「じゃあなに、昨日の小テスト？？」

赤「違うわ！！」

「なんやねん、言ってくれんとわからんやん！」

赤「それはこっちのセリフや！！」

勢い良く顔を上げたしげの顔は何故か涙目。

そんなに深刻な話なん？

「ど、どういうこと？？」

赤「...お前彼氏できたなら俺に言えよ！！」

「...っは？」

え、ごめん待って。

私生まれてこの方重岡のせいで彼氏いたことないんやけど。

赤「昨日たまたま見てん、、お前が神山とおるとこ」

赤「そんなん俺の立場無くなるやん！！」

ちょっと言ってることがわからへんのは置いといて、とりあえず事実を証明しよう。

じゃないと...

「え、Aちゃん彼氏おったん！？」「まじかーあの純粋・素直・重岡のAちゃんに彼氏か...」

瞬く間に噂が広がりそうや...

緑「おは...」

「神ちゃぁぁぁぁぁん！！！！」

これじゃ私がウザ岡じゃん、っていうツッコミは心の奥底に閉まっといた。

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