虹に溺れてる【ＷＥＳＴ】 (ページ36)

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Aside

プレゼントを受け取る

やけど、どうしても笑われへん

緑「...どうしたん？」

私の表情に気づいた神ちゃんは、そっと尋ねた。

私は口が動かない。

緑「やっぱり、プレゼントとか厚かましいよな」

「ごめんごめん」と謝って、素早く私の手からプレゼントを取った。

神ちゃんの表情はどこか悲しげだった。

違うねん

私は神ちゃんの綺麗な顔をそんな顔させたかったんじゃなくて、、

重さを感じなくなった両手が虚しい。

「...っ、ちゃうねん」

空になった両手を握りしめて精一杯言葉を発する

緑「大丈夫？」

こんな時でも背中をさすってくれる神ちゃんはやはりどこまでも優しいんやと感じる

「...あのさ、、なんで神ちゃんはこんな私なんかの彼氏なん？」

緑「...え？」

やっとの事で絞り出した言葉に、神ちゃんの大きな目が見開かれた。

「私さ、他の子と比べたらブサイクやし不器用やしなんにも取り柄ないし...」

「こんな私が完璧な神ちゃんの彼女やなんて...」

思わず涙が零れてしまった

緑「釣り合わへんとか思ってんの？」

私の涙を拭いながらそう告げる

「...思ってる」

あぁ、別れようとか言われるんかな

こんなんやったら本音なんか言わん方が良かった？

いや、神ちゃんにはもっと相応しい人がおるから。

これでいいんや。これで。

緑「アホちゃうか？？」

驚いて顔を上げると

鋭い目をした神ちゃんの姿があって

吸い込まれるような感覚に至った。

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