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”今日は飲み会だから遅くなる。先に寝てていいよ”
彼の元にそうメールが来てからもう3時間たった。
現在時刻は夜中の0時___
もちろん寝るはずもなく、神山智洋は1人薄暗い部屋で待っていた。
緑「A...遅いなぁ...」
緑「いつもならもう帰ってきてるはずやのに…」
緑「やっぱり飲み会なんか行かせんかったら良かったかな...でも男おらんって言ってたし」
ぼそぼそと独り言を呟き、左手の薬指を見つめる。
6ヶ月前から当たり前になったこの関係。
愛しくてたまらない彼女を一時も離したくない
しかしそうさせることで最愛の彼女を傷つけてしまうかもしれない
2つの気持ちの狭間で揺れて、なんとか”素敵な旦那”を演じることが出来ている
本当は彼女を狂わせてしまいたい
自分だけのものにして
愛して
愛されて
永遠に隣で求めてたい
そんな理想を現実にしないのは
過去に傷があるから
緑「もうこれ以上人を殺したりしないって…決めたから」
退屈な時間をバカにするように
智洋はキングサイズのベッドに横になる。
いつも隣にある温もりがないと
眠ることなどできやしないから
ただひたすらに彼女を待ち続けた。
____やがてゆっくりとドアを開ける音が聞こえる
ここで走って出迎えたい気持ちを抑え
何事もなかったかのように振る舞う
緑「おかえり」
_____つもりでいたのに、今日は駄目みたいだ
他のやつの香水の匂い
まるで智洋を狂わせるためにわざと匂わせているかのよう
そんな匂いすぐに消してしまいたくて
抱きつくふりをして智洋の匂いを擦り付ける
消したい
けしたい
ケシタイ
「どうしたの?」
ここで本音を言ってしまったら
もう止められなくなる
緑「ともっ、、寂しかった…」
なんて言って強く抱き締める
「ごめんね。とも」
「寝ずに待っててくれたんだ?」
こくんと頷くと
智洋の視界に入る鎖骨のアザ
もう
抑えられない
彼女をベッドに押し倒し
誰かが付けた印に上書きをしてあげる
.Next
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Pino;)(プロフ) - 星さん» ありがとう! (2018年9月15日 19時) (レス) id: f49c2e47d9 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 見る見るw (2018年9月15日 19時) (レス) id: b35a32a87c (このIDを非表示/違反報告)
Pino;)(プロフ) - 星さん» ありがとう笑これからも更新するつもりやから見てくれるととんでもなく嬉しい!! (2018年9月9日 21時) (レス) id: f49c2e47d9 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 面白い!思い付くのが凄い! (2018年9月9日 20時) (レス) id: b35a32a87c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pino;) | 作成日時:2018年7月18日 22時