虹に溺れてる【ＷＥＳＴ】 (ページ14)

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Aside

勢いで家から飛び出してきちゃった。

でもまぁ今更照史に合わせる顔なんてないし…

どっか友達の家でも泊めてもらおーっと。

スマホを片手に歩いていると

不意に誰かに肩を叩かれた。

「はい？」

振り返ると、、

誰？

黄「照史の彼女さんですよね？」

なんで知ってるんやろう？

照史の友達かなぁ。

んーーーーーっと･･････

誰やっけ？

黄「もしかして忘れてはります？笑」

ええ、そのもしかしてですよ。

こくんと頷くと彼の栗色の綺麗な髪の毛が少し揺れて、彼が微笑んだ。

黄「こないだ、犬の散歩してた時に会った、中間淳太です。」

紳士的な笑顔を浮かべた彼。

照史とは全く正反対っぽいタイプや。

ってちゃうちゃう。

中間淳太、、？

えーと...

「あ！！」

黄「思い出しました？」

確かこの前照史とショッピングモール行った帰りに会ったんやったな。

なんやったっけ、、照史が変な名前で呼んでた人･･･

ふと中間さんを見上げると

中性的な顔立ちに特徴的な唇。

黄「僕の顔になんか付いてます？」

唇･･･

あ！くちびるや！

「わかりました！唇ゲルゲの方ですよね？」

黄「否定はせんけど、なんかイメージおかしない？笑」

「すいません笑」

2人で微笑んだ。

微笑んだ顔もなんだか美しく感じる。

整ってますねぇ...。

黄「そういえば、こんな所で何してはるんですか？」

あれま、聞かれちゃった。

まぁそら聞くよね。どう答えよう？

流石に喧嘩したとは言われへんよな。

んーーーー

「んーとなんか、ちょっと散歩というか。そんな感じです」

わーお。我ながら嘘下手すぎ←

絶対バレるて･･･！

神様お願い！気づかないふりしてくれぇ！！！

黄「そっかそっか。照史と喧嘩したんだ、可哀想に」

神様。この人鬼です。

なんでさっきまで華々しい笑顔やったのに今はこんな毒々しい笑顔なんよ！！！

さっきまで褒めてたけど前言撤回やわ！

黄「原因は知らんけど今頃家帰られへんねやろ？」

うぅ、図星やぁ...

てか、何この迫力！

「その通りです…」

黄「じゃ、うち来てええよ。」

「え？」

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