レノンと彫像の宴 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:331 hit

Ep.2 ページ3

私の部屋には、私が知らないものが一つある。
本棚の上に置いてある、宝箱のようなものだ。
その箱には鍵穴のようなものがついていて、大きさは50cm程。
今まで気にしたことはなかったが、今日は何故か気になり開けてみることにした。
しかし、本棚は高さ3mもあり、その上なんて、いつも使っている踏み台を使ったって届きそうにない。
一瞬、誰かに脚立でも借りようかと思ったが、自分から話しかけることは苦手なのでこの案は無し。
辺りを見回しても、踏み台がわりになりそうなものは無...あった。
階段のような形をしていて、一段一段に顔が描かれている。気味が悪い。
正直、彫像なのかよくわからないが、とりあえずこれを使って箱の取ることにした。

取ることはできたが、箱を開けることができない。辺りに鍵らしき物は見当たらなかったので、箱を壊そうと思ったが、壊せそうな物がない。
なのでハンマーを作る。
ハンマーといっても、テーブルの脚にダイヤモンドの置物をはめて、自分の腰に巻いていたリボンでぐるぐる巻きつけただけのかなりお粗末な仕様だが、素材が素材なのでかなり頑丈そうだ。
私は、箱に向かって勢いよく、ハンマー(?)を振り下ろした。
すると、箱は粉々に砕けた。
中にはは、分厚い本が、1冊入っていた。
開けると、顔写真と履歴のようなものが載っていた。
ーー突如、勝手にページがめくられた。
そこには、私の写真と履歴が載っていた。しかも、驚くことに未来のことまで載っているのだ。思わず、気になって読んだ。
「レノン・ヴァイオレット
2000/2/6生まれ
現在は16。
血液型はO。
何でもでき、才色兼備ではあるが、自分勝手に行動してしまいがち。
人の気持ちを考えることが苦手なため、人との交流が少ない。
稀に暴走することも。

最近は、大人しすぎる為か、災難が自分に降りかかることが驚くほど多い。
騙されて死亡する。