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あーあ。 ページ8

彼はテキパキと私の拘束道具を取り外していく。

それをどこか他人事のような目線で見ていた。







私は鬼だけど月雪は私を食べることは出来るのだろうか。






ふとそんな疑問が頭を掠める。

鬼は人間を食べている。
鬼の共食いなんで聞いたことがない。



『ねぇ月雪、私って鬼だけど貴方は私の事を食べられるの?』

私の質問に彼はきょとん、とした目でこちらを見た。

月「んー、鬼の共食いはしないつもり〜
人間に戻してから食うから大丈夫だよ〜」



衝撃的な言葉が出てきた。


鬼から人間に戻るなんて事も聞いたことが無い。

彼は色々と規格外らしい。

そのうち日光も克服しそうだ。
もしかしたらもうしているかもしれない。





月「ん、これで全部外れたかな〜?
よし、じゃあここで食べるのもなんかやだから…
そうだ!最初に出会ったところで食べても良い?
俺らの思い出の場所だし、ね?」



いつのまにか全て外された拘束道具を横目に、彼は私に場所の提案を持ちかけてくる。


『いいと思うわ。

…あぁ、一度私の家に寄ってもらえないかしら?
最期に付けていたい簪があるの。』


肯定の頷きと返答。
それに一つのお願いを。

あの簪とは碧い彼岸花モチーフの簪。
気に入っている為付けていたい。
最期ぐらいつけていてもバチは当たらないだろう。



月「おっけー!
じゃあ鳴女ちゃん、よろしく〜」




どこからか聞こえたベベンと言う琵琶の音と共に私たちの姿は一瞬で消えた。

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流花*。゚+(プロフ) - Zeroさん» コメントありがとうございます!返信遅れてしまい申し訳ないです。条件、どうしましょう←(まだ考えてない)気分で作っているものなのでその時思いついた物になるかと思います!!なかなか更新できないですが、チラッとでも見てくれると嬉しいです! (2020年9月13日 7時) (レス) id: 740beba36d (このIDを非表示/違反報告)
Zero - エンド分岐とても面白いです!夢主ちゃんこれから喰われるかもしれないのですが、喰う代わりの条件を月雪に与えるのですか?「アイツらだけは許せないから代わりに復讐してくれ」な感じで。 (2020年7月13日 21時) (レス) id: 8b3c4733c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流花*。゚+ | 作成日時:2020年5月24日 21時

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